韓国のInnospace、UAEのMadari Spaceが宇宙データセンターで協力へ

提携の詳細は不明

韓国のInnospaceは、UAEのMadari Spaceと提携し、宇宙にデータセンターを設置する予定です。

両社はUAEのドバイ航空ショーで覚書に署名しましたが、合意の詳細は不明です。

発表によると、両社は協力して、ロケット打ち上げサービスのタイミングを探し、宇宙ベースのデータプラットフォームを作るために、自分たちの技術やビジネスモデルを統合するかどうか検討するようです。

Innospaceのキム・スジョンCEOは、「当社の総合サービス能力とMadari Spaceの地域ネットワーク・宇宙データセンター開発ノウハウを組み合わせる」としています。

両社とも比較的新しいベンチャー企業です。Innospaceは、2017年に宇宙ロケットのスタートアップとして設立されましたが、初の軌道投入試行の許可を得たのは10月でした。Madari Spaceは、未だ宇宙データセンターを打ち上げていないものの、2026年に試験打ち上げを予定しています。

今回の取り組みの実現可能性については懸念もあるうえ、Madari Spaceは宇宙にデータセンターを設置しようとしている多くの企業の一つにすぎません。

その他の競合は、Axiom SpaceStarcloud(旧 Lumen Orbit)、NTTRamon.SpaceSophia Space など、数えきれないほど多くの企業があります。

他のハイテク大手のリーディング企業らも、宇宙にデータセンターを配置することを公然と計画したり、場合によってはその実現を公約しています。

11月、SpaceXのイーロン・マスクCEOは、同社の次世代V3スターリンク衛星が将来のデータセンターの基盤となる可能性があると主張し、Googleは2027年初めまでにTPU AIチップを宇宙に打ち上げる計画を発表しました。

先月、Amazonの創設者であるジェフ・ベゾスは、10年以内には宇宙にギガワット級のデータセンターが建設されるだろうと述べました。また、GoogleのEric Schmidt 元CEOは今年、データセンターを軌道上に設置するためのロケット会社Relativity Spaceを買収したと発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。