ULがOpen Compute Projectに参加

世界的な安全認証機関であるUL(Underwriters Laboratories)が、オープンソースのデータセンター用ハードウェアの仕様策定機関であるOCP(Open Compute Project)に参加しました。

ULは、OCPのプラチナスポンサーとして、OCPで規定されるハードウェアとソフトウェアの信頼性向上に貢献したいと考えています。また、安全性と性能に関する専門知識をOCPデザインの製品化と展開に提供していきます。

OCPは、事業者が最適な価値を得られるよう、データセンターのハードウェアおよびソフトウェアの設計の共有を目的として、2011年にフェイスブックによって設立されました。メンバーには、AT&T、シスコ、エリクソン、フェイスブック、グーグル、マイクロソフトなどが名を連ねています。

ULは、安全、セキュリティ、サステイナビリティに関する試験・認証、トレーニング、リスクマネジメントを提供しています。

OCPの最高技術責任者であるビル・カーター氏は次のように述べています。「ULは何十年にも渡り、OCPのメンバーに多大な貢献をしてきた。 我々はULの安全、セキュリティ、サステイナビリティに関する科学的専門知識を歓迎する。ULが独立した第三者機関として、OCPイニシアティブに貴重な知見を提供し、データセンター・イノベーションの未来を切り開いてくれることを期待している」

ULは、コンポーネント、サブシステム、システム・インテグレーション、インフラ設置の安全性・信頼性に関する活動において、すでにデータセンターへの影響力は持っており、そして今後複数のOCP企業が参加する研究開発を支援していく予定であると発表しました。

ULのコンシューマー・テクノロジー部門のグローバル・インダストリー・リーダーを務めるイブラヒム・ジラニ氏は、「先進技術、革新的なビジネスモデル、新しいエコシステムがデータセンターにどのような影響を与えるかを予測することは、世界的な課題である」と述べています。

「ULは、データセンターが急速に拡大する未来を想定している、そしてOCPメンバーがハードウェア技術を大胆かつ安全に再構築し、投資の可能性を十分に実現していくために、ULが重要な役割を担っていることを理解している」

ULがデータセンターに進出するのは今回が初めてではありません。2018年に、ULはデータセンターの信頼性・安全性認証規格「UL3223」を発表しました。当時の批評家たちは、その作業はUptime InstituteやANSI、あるいは欧州の標準化団体の作業と重複しており、そのUL3223規格は簡単に利用できるものではないと主張していました。

OCPを通じた活動は、ULの初期の取り組みに対する批判に対する答えである可能性があります。UL3223が公開された際、トレーニング会社EPIのCEOであるEdward van Leent氏は次のように述べていました。「彼らの専門知識が、データセンター業界にとって大きな価値があることは間違いない。しかし、商業的にはあまり魅力的ではないかもしれないが、個人的には、新しい規格を作ろうとするのではなく、既存規格の技術委員会やワークグループに参加し、安全面に関して、規格のさらなる微調整に貢献する方が、業界にとってはるかに良いことだと思う」

Data Center Dynamics

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