Switch、データセンターREITへの転換を検討

Switch社が、データセンターREIT(Real Estate Investment Trust)への転換を検討しています。

本日(8/6)、Switchは、「REITの選択に関する評価」と「Switchの業務および財務目標の見直し」を含む「株主価値イニシアチブ」を発表しました。

また、Switchの最大のクラスA投資家であるElliott Investment Management L.P.のファンドが、このイニシアチブ(取り組み)について協力していること、そしてElliot社のJason Genrich氏が取締役会への参加したことについて発表を行いました。

Switchの創業者兼CEOであるロブ・ロイ氏は、「Switchの戦略的ポジションはかつてないほど強固なものになっている」と述べています。「本日発表されたREITの選択に関する評価を含むイニシアチブは、当社の技術と Tier 5データセンターに内在する価値を完全に実現するための重要な一歩となる」

Switchは、REIT選択に向けての正式な評価プロセスを開始したと発表しました。この評価では、税務上の立場や必要な配当への様々な影響を含み、REITになることの実現可能性の検討が行われます。この評価により、同社の税務申告ステータスが変更される場合もあれば、変更されない場合もあります。

エクイニクスは2015年に、Iron Mountainは2014年にREITへの転換を行いました。また、QTS、Digital Realty、CoreSite、CyrusOneもいずれも米国で上場しているREITです。

Elliot社のマネージングパートナーであるJesse Cohn氏、そしてポートフォリオマネージャーのJason Genrich氏は次のように述べています。「私たちは、ロブ・ロイと彼のチームのビジョンに強い信頼を寄せている。Switchのユニークな設計思想とエクサスケールデータセンターは、世界最大級の企業やクラウドのお客様の最もミッションクリティカルなアプリケーションをサポートする上でリーディングポジションにある。 再生可能エネルギー の調達や電力効率の向上など、運営上の指標がクラス最高であるにもかかわらず、同社は依然として過小評価されている。私たちは、株主の皆様に長期的な価値を提供するために、Switchと共にこれらの取り組みに取り組んでいきたいと考えている」

Switchは、2021年第2四半期の業績については、売上高141.7百万ドル(2020年比9%増)、純利益970万ドル(27.4%減)、調整後EBITDA79.0百万ドル(14.3%増)であったと発表しました。

ロイ氏は決算発表に続き、「Switchの好調な販売実績は2021年第2四半期も継続し、3四半期連続で記録的な収益バックログを達成した。重要なのは、2021年上半期の顧客の導入が予想を上回るペースで進んでいることであり、その結果、好調な受注残の転換と収益の増加が加速していることである」と説明しました。

さらにロイ氏は、5月に完了したData Foundry社の買収や、ラウンドロックに150万平方フィートの施設「The Rock」を建設する計画を背景に、「テキサス州における顧客の強い需要」が見られると補足しました。

SwitchのCFOであるゲイブ・ナハト氏は次のように述べています。「第2四半期の堅調な業績に満足している。特に、プライム拠点の規模拡大に伴い、収益拡大が加速していることや、利益率が高いことに満足している。また、セールスパイプラインの継続的な成長と6,350万ドルの予約済み未請求のバックログにも勇気づけられ、その結果、2021年の残りの期間の財務見通しを上方修正した」

Data Foundryは第2四半期に330万ドルを貢献し、Switchは同社からの2021年通年の収益貢献を2,750万ドルから2,950万ドルと見込んでいると述べています。

Switchのファイナンス・リース負債を含む、現金および現金同等物を差し引いた総借入残高は15億ドルでした。同社の流動性は、現金および現金同等物を含めて5億7,790万ドルでした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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