Apple、Athenryデータセンターの計画許可延長を申請、なるべく早く作業を開始すると発表
Appleが、アイルランドのAthenryにデータセンターを建設するための努力を再開したようです。
同社は今月、ゴールウェイ郡議会にサイトの計画許可の延長申請を行い、延長期間終了までにデータセンターの建設完了を目指すとしています。
この申請書では、24,505平方メートル(263,800平方フィート)の平屋建てデータセンタービル、物流・管理棟、メンテナンス棟、ファイバーハット2棟、外部スタンバイ発電機18台、そして20kV変電所の建設が提案されています。
終われない物語
このニュースは、長い間放置されていたと思われていたプロジェクトにとって、180度の転換となります。Appleは、2014年にこの土地を約1,500万ドルで購入しました。2017年までにデータセンターを建設するというこの計画は、地元の議会で承認されたものの、不服申し立てが、アイルランドの計画委員会(An Bord Pleanála)と商事裁判所に持ち込まれ続けていました。
同社の計画は、いくつかの抗議活動(プロジェクトに賛同するデモ行進も)を引き起こし、また環境保護運動家らが開発中止を訴えました。その他の問題として、裁判官の不足、裁判所の問題などもあり、プロジェクトは繰り返し遅延していました。
その後、計画を軌道に戻すためにアイルランドの国家元首であるレオ・バラッカ氏が「何でもする」と約束したにもかかわらず、Appleは2018年に計画を断念し、2019年にこの土地を売りに出しました。しかし買い手は見つからず、最近になってこの土地はまだ売りに出されている状態であると報じられていました。長い時間をかけて失敗したプロセスを経て、アイルランド政府は、データセンターの計画プロセスを見直し、迅速化を図りました。
この土地に対するAppleの当初の計画許可は、2021年9月に失効します。今回の申請は、その許可を2026年11月まで延長したいとするものです。
「関連計画の承認後に始まった司法手続きの遅れや、最近では昨年のCovid-19パンデミックに起因する複雑な状況もあり、対象となる開発は実現できていない」と申請書には記されています。
「今回の延長は、対象となる開発を促進するための十分な時間を確保するために求めている。適切なデベロッパーが見つかり次第、可能な限り早急にプロジェクトの実施を進めることを意図している」
「開発は求められている延長期間内に完了することを期待している」
郡の企画担当者は8月に決定を下す予定であるとしています。
ゴールウェイ東地区のTDであるCiaran Cannon氏はConnacht Tribuneに対し、IDAとTanáisteはここ数ヶ月Appleと連絡を取り合い、政府がこのプロジェクトを全面的に支持していると示しました。Cannon氏は、今回の開発は、データセンターがまだ可能性を秘めており、地域の将来に大きな役割を果たすかもしれないという希望を与えるものであると述べています。
今週初め、Sinn Féin Galway Eastの代表であるLouis O’Hara氏は、500エーカーの区画を国が購入して利用すべきだとGalway Advertiser に語っていました。
Data Center Dynamics
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