人種差別的な落書きがあった事で請負業者のMortenson社が米ユタ州のMeta/Facebookデータセンター工事を中断

この1週間で2度目の “Kill a n* day “

米国ユタ州イーグルマウンテンの建設工事現場で人種差別的な落書きが発見されたため、建設会社のM.A. Mortenson社がMeta/Facebookデータセンターの工事を中断するといった事態に発展しました。

この事件は、この1週間で二度発生し、Mortenson社はその都度現場全体の作業を停止しました。工事用のトイレで発見された落書きには、”Kill a n***** day 11/29 “と書かれていました。

Mortenson社は、この(空いた)時間を利用して、追加の研修、安全やセキュリティの強化とともに、反ハラスメント方針に関する作業員向け教育研修を行うとしています。

同社は、「これらの措置には、プロジェクトに携わるすべての人に対する敬意を込めた研修、追加のセキュリティカメラ、外部リソースによる調査支援、サイト全体のアクセス監視、セキュリティの強化、携帯トイレの管理区域への移動などが含まれますが、これらに限定されるものではない」との声明を発表しました(Construction Diveの報道)。

「Mortensonはこの問題を非常に深刻に受け止め、犯人の特定と法の及ぶ範囲で起訴する方針で、地元当局と共に取り組んでいる」

Meta(Facebookの新会社名)は次のように声明を発表しました。「我々は、このような行為は許されないといった点を明確にし、現場作業員の安全と幸福を保証するための、追加のセキュリティ対策と教育の実施に真に注力していく」

落書きが特定の日付を指していた理由については不明で、保安官事務所はその日が近づくとMortenson社とフェイスブックと協力し合うことを約束しています。両社とも、犯人の情報提供に対して5万ドルの報奨金を出しています。

昨年、請負業者のTurner Construction社は、オハイオ州とアイオワ州の2つのフェイスブック・データセンター・プロジェクトを中断しましたが、その理由は、人種差別的な落書きや、さらには現場で首吊り縄まで発見されたためでした。またこれと同じ時期に、近隣のマイクロソフトのデータセンターでも、人種差別的な歌がラジオから流れるといった事件もありました。

米国雇用機会均等委員会(EEOC)は先月、Whiting-Turner Contracting Companyを、テネシー州のGoogleデータセンターでの作業中に黒人従業員に対する人種差別があったとして提訴することを発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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