フローティングデータセンターのNautilusが1億ドルの融資を確保
Nautilus Data Technologiesは、投資会社Orion Energy Partnersから融資を調達し、米カリフォルニア州ストックトン港の6MWデータセンターを含む進行中プロジェクトの完了を目指します。
Nautilus (ノーチラス)社は、はしけに係留された、水冷水上設備の構築を専門としています。1億ドルの債務施設は、2020年後半に稼働開始が予定されているストックトンのデータセンターを含むプロジェクトの完了までの費用を補填します。はしけ係留型データセンターは、同社の冷却システム、冷水、そして施設周囲の水を利用した熱交換器システムを使います。ノーチラスによると、その冷却方法はラックあたり最大5倍の電力密度を可能にし、競合他社よりも設置面積を小さくすることができると言います。
波の波頭に乗る
この最新の「債務ファシリティ」は、ノーチラスに与えられた過去最大の金額です。同社のCEO James L. Connaughton氏は、次のように述べています。「Orion Energyは、我々が戦略的に北カリフォルニアのストックトン港に配置したストックトン1データセンターのコミッショニングを完了できるよう、柔軟な資本を提供してくれた。」Stocktonこの最新の「債務ファシリティ」は、ノーチラスに与えられた過去最大の金額です。同社のCEO James L. Connaughton氏は、次のように述べています。「Orion Energyは、我々が戦略的に北カリフォルニアのストックトン港に配置したストックトンIデータセンターのコミッショニングを完了させるために、柔軟な資本を提供してくれた。」
「この資本により、より高性能かつよりサスティナブル(持続可能)なデータセンターソリューションを求める緊急のビジネス・コミュニティ需要に対応するノーチラスの変革的アプローチを急速に拡大することができるようになるだろう。」
Orion Energyは、サスティナビリティ(持続可能性)に注力するテクノロジー企業への投資にフォーカスする投資会社です。Orion EnergyのマネージングパートナーであるGerrit Nicholas氏は、次のように述べています。「ノーチラスは、持続可能かつ信頼性の高いデータセンターサービスを顧客に提供するための基準を設定するのに有利な位置にいる。」
2015年の設立以来、ノーチラス社は米国とアイルランドでのはしけ係留型データセンターの構築に奔走しています。しかし、水域上に構築するというその斬新なアイデアは批判に遭っています。アイルランドのリメリック市で進めている3500万ユーロ(4千万ドル)規模のデータセンターは、昨年Limerick Port Users Groupからの苦情が取り下げられ、ようやく承認に漕ぎつけました。データセンターは来年稼働開始予定で、水上に浮かぶ初の商用データセンターとなります。
一方、シンガポールを拠点とするKeppel(ケッペル)は、2017年にノーチラスに1,000万ドルを投資し、2019年には、水上施設に適した沿岸の場所を探すと発表しました。そして2020年4月、ケッペルはシンガポールでのフローティングデータセンターパーク(FDCP)を提案しました。これは液化天然ガス(LNG)による給電が検討されています。同社はノーチラス以外のオプションも検討しているとDCDに語っていました。「我々は複数のオプションを検討している。FDCPの特定要件、地理的な場所、および動作環境に応じた最適なテクノロジーを我々は導入する。ノーチラスのテクノロジーは選択肢の1つだ。」
水上データセンターに関連して、他の企業や投資家らも様々なアイデアを模索しています。MicrosoftのProject Natickは、太平洋のスコットランド、オークニー諸島沖で2度導入が行われた大規模な潜水艦による水中データセンター計画です。
Data Center Dynamics
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