マイクロソフトがデンマークの二酸化炭素回収・貯留契約に署名
ØrstedとAker Carbon Capture、ハイパースケーラーのCO2排出量削減を支援
マイクロソフトは、デンマークの電力会社オーステッド(Ørsted)とスタートアップAker Carbon Captureとの間で、CO2の除去を支援するための覚書に署名しました。
3社は、マイクロソフトのカーボンネガティブ目標達成を支援するために、バイオエネルギー+二酸化炭素回収・貯留(BECCS:Bio-Energy with Carbon Capture and Storage)技術を使う方法を模索していきます。
より良い未来への小さな一歩
3社は、デンマークにあるオーステッドのバイオマスプラントの1つでネガティブエミッションプロジェクトの共同開発の「可能性を探る」予定です。
彼らは、biogenic carbon capture(生物起源の二酸化炭素回収)プロジェクトの開発を共同で加速していく方法についての検討を行い、ヨーロッパ諸国でネガティブエミッションの枠組みを構築していくロビー活動を行います。最終的には、プロジェクトでマイクロソフトのデジタルツールを利用する事も検討しています。
オーステッドのシニアバイスプレジデントであるOle Thomsen氏は、次のように述べています。「 カーボンキャプチャー は、おそらくグリーン化へ向けた重要な要素になるだろう」
「私たちはバイオマス火力発電所の一部で二酸化炭素を回収し、それを地下に貯蔵してネガティブエミッションを達成するか、あるいはPower-to-X施設で炭素を使いグリーン燃料を生産する方法を考えている」
マイクロソフトは、2050年までに創業以来の全てのCO2排出量を除去させようと計画しています。しかし、同社は2021年の調査で、自然の解決策が依然として最も安価で最も効果的な二酸化炭素の回収方法であることを突き止めました。
マイクロソフトのデンマーク&アイスランドのゼネラルマネージャーであるNana Bule氏は、次のように述べています。「セクター間のパートナーシップとデジタルイノベーションは、気候変動との戦いにおいて重要です」
「2030年までに70%のCO2を削減するというデンマークの野心を達成する計画は、大規模な二酸化炭素回収・貯留(CCS)に部分的に依存しており、オーステッドおよびAker Carbon Captureとともにこれを支援していけることを嬉しく思う」
Data Center Dynamics
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