Facebook、米国の圧力で香港・米国間海底ケーブルプロジェクトから撤退

Facebookは、カリフォルニア、香港、台湾間を結ぶ 海底ケーブル を敷設するHKAプロジェクトから撤退しました。

この動きは、Pacific Light Cable Network(PLCN)やBtoBE (Bay to Bay Express) Cable Systemなど、東西を結ぶためにハイパースケーラーらが支援を表明していた他のケーブルへの同様の動きに続くものです。

FacebookとNSAはこれ以上のトラフィック監視を望んでいない

Facebookの広報担当者は、計画中のHKAケーブルに関し、声明で次のように述べています。「米国と香港間の直接通信リンクに関する米国政府からの継続的な懸念を受け、FCC申請を取り下げることにした」

「私たちは、米国政府の懸念に応えるため、システムの再構成に向けてあらゆる関係者と協力していく」

昨年、司法省が主導する国家安全保障局(National Security Agency:NSA)が最終承認を保留し、FacebookとAlphabetが支援を表明していたPacific Light Cable Network計画は延期されました。すでに敷設済みのケーブルについては、アジアの他の場所に陸揚げされるよう再設計が行われます。

2020年に、FacebookとAmazonは、米国とシンガポール、マレーシア、香港間を結ぶとされていたBtoBE (Bay to Bay Express) Cable System敷設の申請についても撤回しました。

中国政府が香港の自治権を着実に侵食し、制限的な監視やデータ法の制定を進める中、香港に向かう海底ケーブルに対する監視は強化されつつあります。

Data Center Dynamics

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