海中データセンター、2022年末までに太平洋の海底に設置へ

「Jules Verne Pod 」と呼ばれる米国初の商用海中データセンターが、今年中に太平洋の海底に設置される予定です。従来の陸上型データセンターと比較して、より低価格で信頼性が高く、高速な接続性を実現するとしています。

米国北西部沿岸のポート・アンジェルス付近に設置される Jules Verne Pod は、サーバーの管理方法を完全に変える可能性を持っています。

6メートルの輸送用コンテナほどの大きさのポッドは、やや水中に潜ることになりますが、800台のサーバーを搭載することができます。この新技術は、二酸化炭素排出量を40%削減することを目標としています。

Subsea Cloudの創設者であるMaxie Reynolds氏は、このポッドは環境に配慮しており、エネルギー生産、建築技術、材料に関するものなど、持続可能性のために利用できるすべての選択肢を最大限に活用すると主張しています。

さらに海中データセンターは、陸上での運用に比べて製造コストが90%低いため、より手頃な価格で信頼性が高くなります。設置や維持管理の複雑さも少ないため、材料費も低く抑えられます。

さらに、コストや環境への影響が少ないだけでなく、より高速なインターネット接続を提供できる可能性があります。Subsea社によると、同社の水中ポッドは、データの遅延として知られるレイテンシーを最大98%削減することができるといいます。

Reynolds 氏によれば、遅延は距離の問題です。データセンターが大都市から離れれば離れるほど、レイテンシは大きくなります。このことから、Subsea社のデータセンターが設置されれば、ロサンゼルス、上海、イスタンブールなど、世界人口の40%が海岸から100km以内に居住する沿岸部の大都市での端末利用が大幅に改善される可能性があります。

信号が1ミリ秒あたり200キロメートルで移動し、インターネットユーザーがデータセンターから通常400キロメートル離れていることを考えると、往復で40ミリ秒かかることになります。Subseaのポッドを使えば、この距離は20分の1に短縮され、わずか2ミリ秒になるかもしれません。

W.Media ( Hazel )より抄訳・転載

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