Compass DatacentersがFoster Fuelsと提携、発電機に水添植物油ベースのバイオディーゼルを使用

HVO燃料は標準的なディーゼルよりも低排出量

Compass Datacentersは、水添植物油ベースのバイオディーゼル(HVO)をオンサイト発電機の燃料として使用する目的でFoster Fuels社とのパートナーシップを締結すると発表しました。

Foster Fuelsは、Compass社のバイオディーゼルの優先プロバイダーとなります。水添植物油とは、植物油から合成されるバイオディーゼルの一種であり、石油に水素が添加されているため、通常の燃料よりも排出量が少ないとされています。

Compass社のCTOであるAdil Attlassyは次のように述べています。「Foster Fuelsとのパートナーシップは、スコープ1および2のGHG排出量を削減する当社の全体戦略の一部であり、そしてこれは当社の発電機の持続可能性をはるかに向上させるものである」

「これまでの実績から、HVO混合燃料を使用することで、従来のディーゼル燃料に比べて発電機のスコープ1 GHG排出量を約85%削減することができる。さらに、化石燃料比で、粒子状物質と硫化物を大幅に削減し、ディーゼルの汚い噴煙を排除できる」

一方、Foster Fuelsの社長兼CEOであるWatt R. Foster, Jr.氏は次のように述べています。「初期の導入は、北バージニア、アリゾナ、テキサスのCompass施設を対象としている。最終的な目標は、全米でHVO再生可能ディーゼル燃料を利用できるようにすることである」

昨年、英国のKao Dataは、Crown Oil社と提携し、バックアップ発電機のディーゼルをHVOに置き換えていくと発表しました。1月には、ラトビアのデータセンター事業者DEACが、バックアップ発電機用にNeste社から”MY Renewable Diesel”(これもHVO100燃料)を調達すると発表しました。

さらに今年2月、Interxionが、PAR8新サイトでTotal社のHVOを採用しました。

Compass社のイノベーション最高責任者であるナンシー・ノバック氏は、「HVOベースのバイオディーゼルの発電機への採用は、カーボンキュア・コンクリートなど、当社のこれまでの取り組みと合致している」と述べています。

「持続可能性に向ける真の総合的アプローチには、電源だけでなく、施設の設計、使用する素材、水の使用、サプライチェーンなど、多くの事柄を含む必要がある」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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