ノルウェー、データセンター国家戦略を発表
ノルウェーはデータセンター国家を目指す
ノルウェー政府は、ノルウェーのデータセンター産業を強化し、国際的競争力を向上させる計画を発表しました。
「データセンター国家ノルウェー」戦略は、プラントや機械に対する税金をデータセンターから免除し、ノルウェー国内の代替的基幹回線に国家予算が当てられているのと同様に、外国との良好な接続性にも予算を付ける見通しです。これは新しい規制によって推進されるでしょう。新しい規制ではネットワーク工事のための公道での掘削作業がもっと容易になります。
あなたのデータを任せてください
ノルウェーはすでにデータセンター産業の優勝候補ですが、戦略白書によれば、ノルウェーのデータセンター業界は現在、主に中小企業から成り立っています。「ノルウェーでは大規模なデータセンターはまだ建設されていませんが、いくつか建設中のプロジェクトがあります」と白書には書かれています。
ノルウェーで最も知られているデータセンターは、おそらく、元NATOの武器会社内にあったグリーンマウンテンの施設、ノルウェー企業Digiplexが運営するオスロ近郊の施設、ウルヴェンの施設、ならびに、フェトスンド・ローゼンホルムの施設の3施設でしょう。その他のデータセンターは提案段階か開設されたばかりの施設が数か所あります。
宝石鉱山跡地には2017年、レフダルデータセンターが開設されました。最近、米国とノルウェーのイニシアチブKolosプロジェクトが、ノルウェー北部に巨大なデータセンターを提案しました。2018年1月、ノルウェーのエネルギー企業Ringeriks-Kraftの支援のもと、日本企業の大規模データセンター建設計画が明らかになりました。国有企業Statkraftが、自社の水力発電を利用するノルウェー・データセンター建設計画に乗り出しました。
Googleはノルウェーで再生可能エネルギーを購入しましたが、これはヨーロッパの他の地域のデータセンター(フィンランド、ベルギー、オランダ)で使用されている電力を相殺するために使用されています。
「ノルウェーはデータセンターやデータベースにとって魅力的な国でなければならない」と、ノルウェーの産業大臣が白書の冒頭でこのように述べています。「ノルウェーは雇用を創出し、価値創造を高める新しい産業を必要としています。データセンターはこれに貢献できるエキサイティングな産業です」
石油・エネルギー大臣は、「ノルウェーの再生可能な資源と良好に機能するエネルギー産業は、大きな競争上の優位性を持っています。ノルウェーの電力供給は再生可能、かつ、柔軟性があり、安全で、競争力のある価格が設定されています」
自治大臣と運輸通信大臣を含むノルウェーの連立政権の両党の政治家も、この提案を支持しています。
この計画は、ネットワークとインフラに対する政府からの資金拠出を提案しています。ノルウェーと接続する光ファイバーの導入増設には1億3000万米ドルが、代替基幹回線ネットワークの予備計画には4,000万米ドルが拠出される予定です。ノルウェーの投資会社には、さらに130万米ドルが資金提供される予定です。政府は、公道でのケーブル敷設工事を容易にする新しい法令を約束し、2018年には500の新しいIT学生就職斡旋を500件創出する予定です。
DCD賞:
Digiplex社のウルヴェン・データセンターは、オペレーションチームオブザイヤー(Colo+Cloud)部門で2017年、DCDのグローバル賞を受賞しました。
ウルヴェン・データセンターは、アップグレードチームが2016年の夏に取り掛かるまで、DigiPlexの全データセンターの中で最も古くて最悪のエネルギー効率でした。改装により施設の性能が向上し、エネルギーコストが560万米ドル削減され、170万米ドルの資本支出を実現しました。
– Data Center Dynamics
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