ロシア、DDoS攻撃を受けて政府サイトをジオフェンス化した模様、FacebookとTwitterを一部的にブロック
ロシアは、DDoS攻撃により一時的にダウンした政府系ウェブサイトへの国際トラフィックをブロックした模様です。
同国はまた、ソーシャルメディアプラットフォームがロシアの国家メディア4社をブロックしたとされることへの報復として、Facebookへのアクセスの制限を行っていると述べています。
ロシアのウクライナ侵攻に先立ち、あるいはそれと同時に、DDoS攻撃によりウクライナの政府、銀行、メディアのウェブサイトが破壊されました。
その翌日、何者かがロシア政府のウェブサイトへのDDoS攻撃を行いました。更に「ロシアの主要銀行のウェブサイトに対してもDDoS攻撃の試みが行われた」と、Kentik社のインターネット分析ディレクターであるDoug Madory氏はTwitter上でこのように述べています。「SberbankとAlfabankが2月24日未明に連続的なDDoS攻撃で標的にされた」
サイトは断続的に表示されており、攻撃は完全に成功したわけではないものの、その背後にいた人物についてはまだ分かっていません。
現在、ロシア国外のユーザーからは、ウェブサイトがダウンしているように見えます。しかしこれは、ロシアがウェブサイトをジオフェンス化し、海外のインターネットユーザーがサイトにアクセスできないようにしたためです。
ロシアの技術・通信規制機関であるRoskomnadzorのサイトなど、一部のウェブサイトはまだ世界中で閲覧可能です。そこでは、Zvezda TVチャンネル、RIA Novosti通信社、Lenta.ruとGazeta.ruのインターネットサイトのアカウントを制限したとして、Facebookへのアクセスの「一部制限」を行うと発表しています。
「昨日、ロシア当局から、ロシア国営メディア4社がFacebookに投稿したコンテンツに関し、独立した事実確認とラベル付けを停止するよう命令があった」Metaのグローバルアフェアーズ担当副社長Nick Clegg氏は声明の中でこう述べています。「我々はそれを拒否した」
更新:「ライブメトリクスによると、UTC[2月26日]午前9時現在、ロシアの複数のプロバイダーでTwitterが制限されている」インターネット障害分析グループNetBlocksはこのようにコメントしています。「この事件は、ウクライナ紛争に関連する政策をめぐって、政府がTwitterと衝突していることに起因している」
2月26日更新:サイバー攻撃が再び始まり、ロシアの複数のウェブサイトが再びダウンしました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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