Nvidiaの株価が2週間で15%下落、Alphabet、Microsoft、Appleも下落

業界専門家らはAI収益をめぐる懸念を指摘

7月25日現在、米国およびアジアの人工知能(AI)関連銘柄の株価が打撃を受けています。

Nvidiaの株価はこの2週間で約15%下落しました。

7月24日だけで、Nvidiaの株価は6.8%下落しました。これは、今年に入ってからのNvidiaの極めて好調な業績とは特に対照的で、同社は先月、時価総額3兆ドルを記録したばかりです。この評価額は、2024年2月の2兆ドル、2023年5月の1兆ドルに続いてのものです。

また競合のチップ設計会社であるAMDは過去5日間で6.89%、Armは6.79%下落しています。

Googleの親会社であるAlphabetも、今週初めに好調な四半期決算を発表したにもかかわらず、同じ期間に株価が3%下落しました。

この決算の中でGoogleは、サーバーとデータセンターへの投資によるところが大きく、設備投資額は四半期あたり120億ドル規模が続くと予測しています。

本稿執筆時点で、マイクロソフトは過去5日間で3.45%、Appleは5.13%下落しています。Amazonや Oracleは影響を受けていない模様です。

アジア地域では、日本のルネサスエレクトロニクスと東京エレクトロン、韓国のSKハイニックスも影響を受けています。

テクノロジー株の売りは為替市場全体を直撃し、ニューヨークのS&P500は2.3%、ナスダックは3.6%下落し、1日の下落率としては2022年以来最大となりました。

また、ダウ平均は1.2%下落しました。

「収益効果が見込めないAIへの投資に、投資家らは懸念を強めている」と、Tribeca Investment Partnersのポートフォリオ・マネジャー、Jun Bei Liu氏はBBCに語っています。「これがAI不信の始まりになるとは思わないが……単に、投資家がセクター全体を買うよりも、この分野でのリターンを重視するようになることを意味している」

今月初め、ゴールドマン・サックスのリサーチ・ニュースレターは、大手ハイテク企業が生成AIの開発に巨額の投資を行っているにもかかわらず、持続可能なビジネスモデルを実証できていないと警鐘を鳴らしていました。

同社は、今後1年間でAIインフラに約1兆ドルが投じられるだろうと予測しているものの、「キラー・アプリケーション」が出現したとしても、それが財務的リターンを生むかどうかは不透明だと述べています。

グローバル・エクイティ・リサーチの責任者であるJim Covello氏は次のように話しています: 「私の推測では、今後12〜18ヶ月の間に重要なユースケースが明らかにならなければ、投資家の熱意は冷め始めるかもしれない」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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