シナジー報告:コロケーションTOP3は市場全体よりも早い成長を継続
エクイニクス、デジタルリアリティ、NTTの3社の収益は市場全体の約28%を占める
世界の最大手のコロケーション事業者3社の収益は、残りのコロケーション市場よりも早い成長を続けています。自分たちのマーケットシェアを拡大させ、コロケーション市場が少数の企業に集約されるように動いています。
シナジー報告によると、エクイ二クス(Equinix)、デジタルリアリティ(Digital Realty)、NTTの3社はいずれも、積極的なM&A戦略によって、この四半期は好調な成績でした。例えば、エクイニクスは過去12か月で大きな取引を6つ成立させました。
シナジー研究所の主任分析官でリサーチディレクターのJ・ディンスデール氏は「データセンターの運営とコロケーション業務について言えば、規模感と地理的な範囲が重要です」と述べています。
「企業はデータセンターの運用業務の多くをコロケーション施設へ押しやり、同時に、大量のワークロードにはパブリッククラウドの活用を積極的に推し進めています。そこではクラウド事業者自身が多くのコロケーション施設を利用しています。このような企業やクラウド事業者のニーズを満たすには、しばしば、大規模で幅広く配分するデータセンター用地を必要とします」
好調な業績
シナジー研究所は、世界中のコロケーション市場の衰退とトレンドに関する報告書を年4回発行しています。
最新の研究によれば、デジタルリアリティとNTTの3社は安定した利益によって市場を維持しています。ちなみに第1四半期では、エクイニクスが13%、デジタルリアリティが約8%、NTTが約6%のマーケットシェアを占めていました。
ディンスデール氏は次のように話しています。「この規模を達成するには、既存のデータセンターへの継続的な投資が必要です。さらに、我々は過去36ヶ月間にわたって、データセンターに関連する420億ドルものM&Aを見てきました。その半分を占めているのはエクイニクスとデジタルリアリティです。この2社がコロケーション市場のマーケットリーダーである十分な理由があります」
トップ3に続くのはKDDIとチャイナテレコムです。それぞれのマーケットシェアは3%です。トップ10には、CyrusOne、Interxion、Cyxtera、Global Switch and Coresiteがランクインしています。それぞれのシェアは約2%程度です。
シナジー報告によると、デジタルリアリティの好調は、2017年9月にM&Aが完了したDuPont Fabrosの獲得によって助けられています。このM&Aは業界史上最大の取引でした。この買収により、デジタルリアルティは、今までの広範囲で大規模な運用に「小売りコロケーション」を加えることが可能になりました。このことは、チャート上でも目に見えて明らかです。
シナジー報告は、また、エクイニクスがその年の第1四半期にさらに2件買収したことにも言及しています。これらは第2四半期には実を結びそうです。
主要地域では、エクイニクスは欧州・アフリカならびにラテンアメリカで第1位、北米では第2位にランクインしています。デジタルリアリティは北米で第1位であり、NTTはアジア太平洋圏では文句なしの第1位です。
地理的に見ても、アジア太平洋圏とラテンアメリカは、今年最初の3ヶ月、最も高い成長率を示しています。
– Data Center Dynamics
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