スウェーデン・フィンランド間の地上波インターネット・ケーブルが切断、妨害工作の疑い

スウェーデンとフィンランドを結ぶ地上波インターネット・ケーブルが2か所で 切断される事故が発生しました。

月曜日にGlobal Connectのケーブルが切断され、6,000人以上の個人ユーザーおよび100社の法人ユーザーが障害に見舞われました。この障害は、バルト海ケーブルの切断に続くものとなります。

スウェーデンのCarl-Oskar Bohlin民間防衛大臣は 「妨害行為 」が疑われると述べ、またフィンランドのLulu Ranne運輸通信大臣は 「当局は企業と共同でこの問題の調査を行っている」と述べています。

さらに、Ranne大臣は 「我々は事態を深刻に受け止めている 」と加えました。

しかしながら、フィンランド警察は短い声明の中で、現時点では犯罪捜査は行っていないと述べています。

Global Connect社は、最初のケーブル切断事故については修復が完了し、大部分のサービスは復旧したが、二つ目の切断事故については現在も調査中であると述べています。なお、いずれの切断もフィンランド領内で発生したものです。

先月、フィンランドとドイツを結ぶ海底ケーブルが切断する事故が発生しました。その数時間後、スウェーデンとリトアニアを結ぶ海底ケーブルも同様に切断されました。

捜査当局は、バルト海のふたつのケーブルをまたいで航行した中国のばら積み貨物船「Yi Peng 3」を包囲しました。同船は海底を約111マイルにわたってアンカーを引きずり、両ケーブルを引き裂いたと見られています。

捜査当局は現在、ロシア情報当局がケーブルの破損を命じたかどうかを調べており、同船は最後にロシアのウスチ=ルーガ港に停泊し、ロシアの肥料の積み荷を受け取っていました。

今年の前半、パリ・オリンピックの最中に、フランス南部で多くの地上波ケーブルが謎の切断を受けました。これは、2年前にフランス全土のケーブルに影響を与えた同様の標的型攻撃の波と呼応しています。

ロシアは、現在も続いているウクライナ侵攻の一環として、NATO加盟国とハイブリッド戦争を繰り広げていると非難されています。

バルト海のケーブル切断について、クレムリンのスポークスマンであるDmitry Peskov氏は、「理由もなくすべてをロシアのせいにし続けるのは極めて馬鹿げている」と述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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