WDでサイバーインシデント発生、MyCloudサービスが7日以上ダウン
米国のデータストレージ・プロバイダーであるWestern Digital(ウエスタンデジタル : WD)がサイバー攻撃を受け、同社のクラウド・サービスが1週間にわたってダウンしています。
Western DigitalのMyCloudサービスは、サイバー攻撃を受けて特定のシステムを停止すると発表された後、4月2日からダウンしています。
4月2日、同社は 「一部のシステムに関わるネットワークセキュリティインシデント」が発生したと発表しました。
WDは、3月26日に、不正な第三者が同社の多くのシステムにアクセスする “進行中の事件 “に係るネットワークセキュリティインシデントを確認したと公表しました。
「弊社では、システムやサービスの停止を含む、事業運営の安全を確保するための積極的な措置を実施しており、今後も必要に応じて追加の措置を講じる予定です」とWDは発表しました。しかしその後、同社はさらなる最新情報を提供していません。
同社のステータスページでは、MyCloudへの最初の障害が4月2日にも報告され、翌日にはサービス中断を謝罪するフォローアップが行われました。ただいずれの投稿も、原因や復旧スケジュールに関する詳細は提供されず、また、同社は障害とセキュリティ・インシデントを公式に結びつけてはいません。
Bleeping Computerによると、この障害により、利用ユーザーはローカルのWD NASデバイス内に保存されているファイルへのアクセスができなくなったとの事です。これは、同社のクラウドサービスにアクセスする必要があったためであるとしています。
その後5日後のアップデートで、同社は、影響を受けたデバイスと同じネットワークに接続されたコンピュータからファイルにアクセスできるようにする回避策を提示しています。
「My Cloud Home、My Cloud Home Duo、SanDisk ibiの製品オーナーの皆様へ: 現在、モバイル、デスクトップ、ウェブアプリを含む、お使いの製品に提供されているアプリケーションのファイルアクセスおよび使用を妨げるサービス中断が発生しています」と、同社はイースターの週末に投稿されたサービスステータスアップデート(4月7日)の中で発表しました。
「このサービス中断の間、ローカルアクセスと呼ばれる機能を使用して、お使いのデバイスにローカルに保存されたファイルにアクセスすることができるようになりました」
「私たちは、できるだけ早くすべてのサービスを復旧させるためにあらゆる努力を続けており、最新情報を入手次第お知らせします。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、全サービスの復旧に向けて緊急の努力を続けてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします」
WDのウェブサイトの他の多くの箇所もダウンしており、同社は現時点では注文を処理することができないとしています。同社は、今回の障害に関するソーシャルメディアへの投稿に返信できる人を制限しています。
2021年に起きたWD関連の別の障害では、My Book Live NASのデバイスが工場出荷状態にリセットされるという事態が起きました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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