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今週のTwitter障害 ~イーロン・マスク氏がサーバーの変更を行った後、数時間に渡りサービスが停止

Twitterは12月28日(水)※米国時間、イーロン・マスクCEOが同サービスのバックエンドサーバーのアップデートを監督する中、7時間にわたるサービス停止に見舞われました。

障害監視システムDownDetectorは、12:00 GMT (16:00 PT)頃に始まった障害報告の急増を報告し、その後3時間にわたって尾を引くことになりました。障害発生中も、マスク氏はサービスは機能しているとツイートし、その後、「バックエンドサーバーの大幅なアーキテクチャ変更」によりTwitterは「より速く感じられる」ようになるだろうとユーザーに伝えています。

イーロン・マスク氏が2022年にTwitterを440億ドルで買収し、CEOに就任して以来、この新オーナーはインフラ部門のスタッフを解雇し、データセンターおよびクラウドのコストを削減し、さらには社員の退職が殺到したことで、情報筋からは大規模障害が起こることが予想されていました。

マスク氏は スタッフに対して「極めてハードコアになれ」と言い、8ドルのサブスクリプションで広くなりすましを可能にするなど、プラットフォーム上で混乱を引き起こす数々の変更を推し進めてきました。

ここ数週間、Twitterがサクラメントのデータセンターを閉鎖し、またアトランタの施設も縮小し、残る施設は2か所だけになることが報じられています。ちなみに9月には、サクラメントのデータセンターが障害を起こし、システム停止が発生したばかりです。今回の障害は、データセンターの閉鎖が原因なのか、それとも移転に向けた準備作業が原因だったのかは定かではありません。

Twitterは自社設備のほか、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloudのクラウドリソースも利用してサービスを運営していますが、マスク氏はこれらのプラットフォームへの支出削減も目指しているとみられています。

12月、マスク氏はTwitter上で自身の所有する会社のCEO就任を支持するよう求める投票を開始しました。その結果、58%の投票者が彼の退任を求めたが、この億万長者はその結果に従うと約束し、問題を抱えるプラットフォームの技術責任者として留まることを示唆しました。このような重要な役割を担うマスク氏を管理する業務は、新任のCEOにとってやや困難なものになることでしょう。

「この仕事を引き受けてくれる愚かな人間を見付け次第、CEOを辞任する!」 と、マスク氏はツイートしています。「その後は、ソフトウェアとサーバーのチームを指揮するだけだ」

障害発生の間、何万人ものユーザーからTwitterへのアクセスができなかったとの報告が上がりましたが、問題の多くはモバイル端末ではなく、パソコンのウェブブラウザ上で発生したものでした。DownDetectorは、米国から10,000件以上、日本から2,500件、英国から2,500件の報告をカウントしています。

マスク氏の支配下では、Twitter上で公に彼を批判したり正したりした社員が解雇されたり、ジャーナリストがマスク氏の活動に関する公開情報をツイートしたことで検閲を受けたりするなどの事態が発生しています。

マスク氏は残された従業員に対し、「長時間、激務」で働くことに同意するか、3カ月分の給与を支払って退職するかという最後通牒を突きつけました。

その結果、重要な部署を含む多くの社員が退職し、オペレーション自体が不能に陥りました。元社員たちは、「もしサイトがダウンしても、復旧作業を手伝える経験豊富なスタッフが周りにいないかもしれない」と警告していました。

さらにマスク氏は、残ったスタッフに対して、データセンターとクラウドのインフラで10億ドルのコスト削減を行うよう指示し、使用量が急増した場合に備えて保有しているサーバーの撤去を検討することも伝えました。偶然にも、彼の買収によってTwitterに負債が追加され、その支払利息が年間10億ドルとなっています。

ちなみにマスク氏の買収以前から、Twitterは障害を繰り返しており、今年だけでも1月、3月、7月、9月に障害が発生 していました。

このうち9月の2度目の障害は、カリフォルニアの猛暑でデータセンターが停止した際に発生したものです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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