FAAフライト障害はデータベース破損が原因、カナダでも被害

米連邦航空局(FAA)は、昨日米国で発生したフライトの混乱は、データベースファイルの破損が原因だったことを明らかにしました。同様の問題は、その後カナダでも発生した模様です。

安全に関する最新情報を提供するNOTAM(Notice to Air Missions)システムに夜間障害が発生した後、FAAは水曜日早朝のおよそ2時間、米国のすべての国内便を運航停止にしました。フライトが正常に戻るには時間がかかり、1,300便以上がキャンセルされ、10,000便が遅延しました。この遅延は、デンバー国際空港やニューヨークのラガーディア空港などからのフライトの半数以上に影響しました。

カナダでは、FAAに相当する機関であるNAV CanadaもNOTAMのトラブルに見舞われ、米国東部時間12時15分に「新しく発行されたNOTAMに影響を与える停電」に見舞われているとツイートしています。

NAV Canadaによると、この障害は10時20分(米国東部時間)から13時15分(同)まで続いたが、遅延やキャンセルは発生しなかったと説明しています。驚くべきことに、この2つの障害は関連性があるとは考えられないとコメントしています。

米国では、18時30分にFAAが声明を発表し、「データベースファイルの破損」が原因であることを明らかにし、引き続き原因を調査しているとし、サイバー攻撃の証拠は見つかっていないと述べています。

「FAAは、今回の問題の原因をさらに突き止め、このような障害が二度と起こらないよう必要なあらゆる手段を講じるべく、真摯に取り組んでいます」と声明を結んでいます。

破損したファイルは、プライマリおよびバックアップシステムの両方に影響を与えたと、政府高官は水曜日の夜に述べており、政府当局はNOTAMシステムをより強固なものにする方法を検討しているとNBC Newsは報じています。

乗客への補償はどうなるのか、誰がそれを負担するのかについては、まだ明らかにされていません。通常は航空会社が補償金を支払いますが、今回の場合、原因は政府運営のFAAが提供するサービスでした。Pete Buttigieg運輸長官は、記者の質問に対して、運輸省が補償金を支払うかどうかについては明言しませんでした。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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