Rackspace、ロンドン、香港、シドニーで障害発生
Rackspaceで、ヨーロッパとAPACのデータセンターにわたる障害が発生しました。
「 Rackspace は、SYD2、LON5、LON3、HKG5 の各データセンターで接続障害が発生していることを認識しています。 現在、エンジニアが対応し、障害復旧に取り組んでいます」同社は5月29日22時24分(米国時間)にステータスページ上でアナウンスしました。
The Registerが報じたところによると、同社は当初、この障害の原因はロンドンのDWDM(Dense Wavelength-Division Multiplexing)システムである可能性があるとしましたが、その後、これを否定しています。
その後、同社は、この障害はマルチテナントのShared SAN環境のI/O制限が誤ってリセットされたことに関連していると発表しました。
「エンジニアは、I/O制限のデフォルト値を復元するためのスクリプトを正常に実行しました。検証を進めている段階で、数社のお客様が環境がオンラインに戻ったことをご確認いただきました」と同社は本日4時37分(CT)にこのように投稿しました。 「エンジニアは、影響を受けたシステムの安定性と適切な機能を確保するために、手動によるチェックや 検証に積極的に取り組んでいます」
尚、本稿(英語原文)執筆時点では、4つの施設は、同社のステータスページでまだ障害を表示していました。
また、「LON3およびLON5データセンターの一部の顧客は、この間、バックアップ処理に問題が発生する可能性があります」と同社は顧客に対し、注意を促しました。
更新:5/30 06:23 CDTに投稿されたRackspaceからのアップデートでは、次のように記されていました。 「影響を受けたLinux VM(仮想マシン)は、ストレージが調整されても自動的に回復せず、手動で再起動する必要があることが確認されました。Rackspaceのエンジニアは、必要に応じてポータルから影響を受けたVMをリブートすることができます」
2022年12月、Rackspaceは同社のHosted Exchangeサービスに対する大規模なサイバー攻撃に見舞われました。同社は、この事件はゼロデイ・エクスプロイト(ゼロデイ攻撃)によるもので、サービスの復活は行わない旨を発表していました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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