DRAMメーカー南亜科技が台湾・新北市に100億ドル規模のチップ工場を計画
台湾のメモリチップメーカーである南亜科技(Nanya Technology)は、106.9億ドルを投じて台湾の新北市にDRAM工場を建設すると発表しました。
同社は、DRAMの売上ではサムスン、SKハイニックス、マイクロンに後れを取っていますが、市場全体の急成長の恩恵を受けています。
南亜のビジネス
呉嘉騏(ウー・チャチャウ)会長は、「投資は今後7年間で行い、少なくとも2,000人の新規雇用を創出する」と述べています。
「建設工事を2021年末までに開始し、2023年には工場を完成させ、2024年に量産を開始する予定だ」
広範なチップ市場と同様、DRAMについても需要が急増する中で供給不足に陥っています。
マイクロンのCEO、Sanjay Mehrotra氏は、今月行われた決算説明会の中で、「DRAM市場は年内にさらにタイトになると見ている」と話していました。
「旺盛な需要と限られた供給の結果、DRAM市場は現在、深刻な供給不足に直面しており、これがDRAM価格の急上昇を引き起こしている」
ガートナーによると、この状況は、DRAMの供給過剰により価格が暴落し、このセクターの収益が32.7%減少した2019年から大きく反転している状況であるとしてます。
供給を需要に近づけようとする努力は、台湾沖で発生したマグニチュード6.7の地震と重なり、マイクロンと南亜の生産に影響を与えました。
その後、パンデミックが発生し、コンシューマーの習慣が変わり、新しいスマートフォンの需要は減りましたが、サーバや家庭用PCの需要は大幅に増加しました。現在、スマートフォンの需要は回復すると予想されており、市場はさらに抑制されます。
世界的な半導体不足を受けて、世界の半導体工場は、TSMCが1,000億ドル、SK Hynixが1,060億ドルの工場建設を行うなど、数十億ドルの新規投資を約束しています。
Data Center Dynamics
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