
Arm が Chiplet System Architecture の仕様を初公開
Armは、Arm Chiplet System Architecture(CSA)の仕様を初めて公開しました。
同社が昨年発表したCSAには、現在60社以上が参加しており、異なるチーム間の設計が組み合わされた場合に生じる課題であるチップレットの物理層互換性への対応に取り組んでいます。
カスタマイズされたチップレットを使用することで、SoC(System-on-Chips)の柔軟性、アクセス性、コスト効率を向上させ、断片化のリスクを低減することが可能となります。しかし、業界共通の標準やフレームワークがなければ、チップセットのバリエーションが互換性の問題を引き起こす可能性がありました。
Armのエコシステムパートナーには、ADTechnology、Alphawave Semi、AMI、Cadence、Jaguar Micro、Kalray、Rebellions、Siemens、Synopsysが含まれています。Armによると、すでにいくつかのベンダーはCSAと提携し、同社のArm Total Designエコシステムの一部としてソリューションの構築を開始していると伝えています。
2023年後半にローンチされたArm Total Designは、同社のNeoverseコンピュート・サブシステム(CSS)ソリューションを使用して構築されたカスタム・シリコンの提供をサポートしたものです。
今回の発表について、Armのインフラ事業担当副社長であるEddie Ramirezは、ブログ記事で次のように述べています。「Armベースのチップレット・エコシステムは、Armコンピュート・プラットフォームの柔軟性、AMBA CHIチップ・ツー・チップ(アーキテクチャ)のような標準規格によって実現されるシームレスな通信、CSAによって実現される統合を活用し、あらゆる市場で増大するAI需要という課題に対応できる独自の地位を確立していると考えています」
「CSAを取り巻くエコシステムが成長し続けるにつれて、標準化に関するコラボレーションも進み、業界として断片化を大幅に減らし、カスタムシリコンソリューションの迅速な開発と展開を可能にするインパクトを与えることができます」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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