Digital EdgeがStonepeak傘下Peak Energyと500MWの再生可能エネルギー提携締結

事業者のデータセンター向けに再生可能エネルギープロジェクトを確保

アジア太平洋(APAC)データセンター事業者のDigital Edgeは、再生可能エネルギーを確保するため、エネルギーパートナーシップを締結しました。

Stonepeak傘下の同社は今週、APACのエネルギー企業Peak Energyと契約を結び、「地域全体のDigital Edgeデータセンターに、電力を供給するよう設計された再生可能エネルギー生産プロジェクトを追求する」と発表しました。

両社は共同で、3年間で既存および計画中のデータセンター向けに、500MWの初期パイプラインを追求する予定です。

Peak Energyは、太陽光、風力、蓄電技術に特化したStonepeakのもう一つの企業で、日本、韓国、インドネシア、インド、フィリピンなど、Digital Edgeが既に導入している国や今後の市場で、再生可能エネルギープロジェクトを対象とします。プロジェクトは、合計で最大1GWの電力をサポートし、年間1,300GWh以上を発電する予定です。

Digital EdgeのSamuel Lee最高経営責任者(CEO)は、「2030年までに、カーボンニュートラルを達成するため、Peak Energyと提携し、地域全体で再生可能エネルギーの利用を拡大できることをうれしく思います。Peak Energyとの提携により、これらのイニシアチブをさらに強化し、当社のESG目標を前進させることができます」と述べています。

Peak EnergyのGavin Adda CEOは、次のように述べています。「当社は、企業が持続可能な方法で電力コストと、二酸化炭素排出量を削減できるよう支援することに注力しています。このエキサイティングな取り組みで、Digital Edgeとの既存の関係を拡大できることを、楽しみにしています。このパートナーシップは、APAC地域全体で急成長する、2社の共通の事業目標を促進するでしょう。」

2019年に設立されたPeak Energyは現在、韓国の太陽光発電所と、日本の太陽光発電所で構成され、202MWの容量を稼働させています。現在アジア全域で、724MWのパイプラインがあり同社は、APAC全体で1.5GWの容量を目標としています。

Digital Edgeは2020年8月に、Stonepeakによって設立されました。同社は、日本、韓国、インドネシア、フィリピンで、データセンターを買収・開発してきました。

現在のポートフォリオは、APAC地域全体で建設中または、稼動中の10以上のデータセンターで構成されており、日本では東京と大阪に8か所、韓国ではソウル、釜山、仁川に3か所、フィリピンのマニラに1か所、インドネシアのジャカルタに2か所あります。また、インドでも施設を開発しています。

中国では、Digital Edgeは地元の事業者であるChuanjun Information Technologyと提携し、北京にPEK1データセンターを設立し、この施設は7.8MWの容量を提供する予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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