
マイクロソフトが土壌改良のIndigoから6万トンのカーボンクレジット購入
米国市場全体のプロジェクトから創出
マイクロソフトは、土壌改良に特化した農業会社Indigoから6万トンのカーボンクレジットを購入することに合意しました。
この「土壌カーボンクレジット」は、Indigoが米国内の農場で実施しているCAR1459プロジェクトを通じて生成されます。
このプロジェクトでは、40以上の農業関連企業との提携を通じてクレジットを創出し、米国の農場における土壌改良の実践を支援しています。その慣行とは、カバークロップの追加、カバークロップの多様性や生育期間の増加、耕起の削減、窒素施用時期の改善、ローテーションの多様化などが含まれます。
現在までに、同社は4回の収穫期でほぼ1Mtの炭素除去を行ったとしています。さらに、640億ガロン以上の地表水流出を防止したと述べています。
IndigoのCEOであるDean Banksは、次のように述べました。「炭素除去市場の主要な牽引役として認識されているマイクロソフトが、当社のカーボンクレジットに投資するということは、科学、チーム、技術に対する信頼を裏付けるものです。私たちの微生物と持続可能性のポートフォリオは、15か国で2,000万エーカーに及んでおり、この取引は、健全で弾力性のある農業食品システムを構築するための農家の努力に対する信頼を強調するものです。」
今回の合意は、昨年6月にマイクロソフトが4万クレジットを購入して以来、両社間で2件目となります。
マイクロソフトのエネルギー炭素除去担当シニア・ディレクターであるBrian Marrsは、「Indigoは、アメリカ全土で回復力のある農場と安全な流域を作るために活動しており、気候変動に対する測定可能な恩恵をもたらすだけでなく、土壌と水の健全性を改善し、農村地域の新たな経済発展の機会を提供しています」と語りました。
2030年までに、二酸化炭素排出ゼロを達成するための取り組みの一環として、同社はカーボンクレジットの購入に重点を置いています。この分野に不可知論的な考え方で取り組み、あらゆる分野からクレジットを購入しています。2025年だけでも、複数の森林再生企業、バイオ炭企業、強化岩石風化企業と提携しています。
さらに、先週は持続可能なセメント会社、Sublime Cementとも契約を結びました。この契約の一環として、マイクロソフトは、同社の低炭素セメント製品623,000トンを受け取ることになります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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