豪メルボルンにEquinixの新DCがオープン

エクイニクスが、オーストラリアのメルボルンに4か所目のデータセンターを開設します。

ME2と呼ばれるInternational Business Exchange(IBX)データセンターは、オーストラリア最大の都市再生プロジェクトであるメルボルンのフィッシャーマンズベンド地域に構築されます。

78百万米ドル規模のME2 IBXは、29,300平方フィート(2,730平方メートル)を超えるコロケーションスペースを提供します。施設全体が完成すると、88,000平方フィート(8,190平方メートル)を超えるコロケーションスペースが提供される予定です。このメルボルンキャンパスは、Victoria Internet Exchangeやオーストラリア・シンガポール・ケーブル(ASC)への接続についても特徴としています。

隣接する新サイト

Equinix Australia MDのGuy Danskine氏は次のように述べています。「5年前、我々はME1施設を構築し、メルボルン市場に参入した。」

「その後この短期間に、我々は市内2か所のキャンパスに4つのサイトを構築し、我々の顧客やパートナーに安全、高速、低遅延の接続を可能としてきた。」

「この新たなIBXは、ビクトリア州およびオーストラリア全体のデジタルエコノミーに対する我々の継続的なコミットメントを具現化し、我々の顧客やパートナーは高度に接続された国内17か所のデータセンター間の相互接続によるメリットを享受できるようになる。」

– shutterstock

ME1 IBXデータセンターに隣接し、建物間を歩道橋で連結されたME2 IBXは、ME1の入館セキュリティを利用します。

同社によると、ME2をME1に隣接させることで、既存のEquinix ME1利用顧客向けのサービスをより簡単かつ迅速に拡張できるようになると言います。ME2施設は、メルボルン市内中心部から約13 km、ME1から19 km離れたデリムットにあるME4サイトへのEquinix Metro Connect接続の恩恵も受けています。

メルボルンの市場規模

メルボルン市は、2020年に約510億豪ドル(360億米ドル)相当のデジタル経済市場規模になると予測されています。この成長予測もあり、エクイニクスはオーストラリアを優先的にフォーカスしています。

2019年、エクイニクスはシドニーに同国8番目の施設となるSY5を立ち上げ、2番目のパース施設PE2の拡張を完了しました。今回のME2開設により、エクイニクスはオーストラリア全土に17か所のデータセンターを設置したことになります。

IDCアジアパシフィックのテレコミュニケーション部門 副研究ディレクターのNikhil Batra氏は、次のように述べています。「メルボルンは、私たちの生活、仕事、遊びをシームレスにする有用なイノベーションを取り入れるスマートシティとしての長期ビジョンを持っている。」

「数年前のME1から始まったメルボルンへのエクイニクスの投資は、このスマートシティでの相互接続需要の高まりに牽引され、今回のME2開設に至った。」

「企業が顧客体験の変革への注力を進め、またビジネスプロセスの最適化、そして未来のデジタル企業像を構築していく中で、メルボルンは今後のオーストラリアでの企業変革をリードしていくだろう。」

Data Center Dynamics

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