Alignedが「Delta3」クーリングアレイをアップグレード

冷却能力が25パーセント増加

データセンター事業者のAlignedは、独自の「Delta3」冷却テクノロジーをアップグレードし、冷却容量を更に25%増加させました。

Alignedは、「クーリングアレイ」(ファンの壁)を使用して、現在同社の4施設の温度管理を行っています。このテクノロジーは、高密度環境をサポートし、オンデマンドで拡張できる事から、ハイパースケール顧客の需要にマッチすると言います。尚、同社は最近、持続可能性に関連する6億5000万ドルの融資を受けたばかりです。

より良いスペース活用

「特許取得済みのDelta3冷却システムで行った我々の技術的改善は画期的なものであり、垂直方向の高密度化をさらに促進し、スペースやインフラ設備をより効率的に使え、顧客のオンデマンドな容量の拡張を支援する」と、AlignedのCEOのAndrew Schaap氏は述べています。

このテクノロジーは、ホットスポットや無駄な冷却能力を排除し、ラックあたり最大50kWまで拡張でき、持続可能性についても向上します。Schaap氏は今年の初めにDCDのインタビューに対し次のように語っていました。「1平方フィートあたり800Wから始める人は誰もいません。私は顧客により低い密度、例えば1平方フィートあたり100Wから始め、この2年間で、同じフットプリントでより高密度化できるようにした。つまり、ビジネスを中断することなく、1平方フィートあたり400Wから1,000Wまでの高密度に対応できるのです」

また、構造はシンプルです。「お客様は、 風変りな冷却ソリューションや、 CRAH / CRAC システムなど、多数の可動部品の保守メンテナンスを心配する必要はありません。AlignedのDelta Cubeの可動部分は一か所のみです」

9月に、Alignedは、環境目標に関連する10億ドルのシニア担保付信用枠に署名しました。同社は、ゴールドマンサックス、シチズンズバンク、ドイツ銀行、野村證券などの金融機関から、6億5,000万ドルのタームローン(term loan)、1億ドルのディレイドドロー・タームローン(delayed draw term loan)、2億5,000万ドルのリボルビングクレジットファシリティ(revolving credit facility)などの融資を受けています。この資金調達は、2024年までにAlignedとしてのエネルギー消費量をゼロカーボンの100% 再生可能エネルギー にするというコミットメントや、持続可能性レポートの透明性、そして職場の安全記録など、同社のサスティナビリティ(持続可能性)関連の業績評価指標に関連付けられています。

Alignedは、これは米国内で初の持続可能性に関連するデータセンター融資契約であると述べています。尚、同社は2020年2月に、100%再生可能エネルギーへ移行するという公約を発表しています。

Alignedは現在、バージニア州北部アッシュバーンのキャンパス拡張工事に取り組んでおり、最終的には100万平方フィートのスペースと180MWの容量を提供する計画です。また、ユタ州サイトの2棟目の施設の建設にも取り組んでおり、既存の34MWに48MWを追加しようとしています。

Data Center Dynamics

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