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Lenovo決算報告:データセンター事業は純損失にも関わらず成長傾向

ソフトウェア無線、HPCおよびハイパースケールシステムの成功によって推進

中国のPCおよびデータセンターサーバー事業者Lenovoは、2期連続で黒字を計上しました。6月30日を会計年度末とするLenovoの第1四半期の売上高は前年同期比19%増の11億9100万ドルと発表しました。

パソコン事業の成長により支えられた純利益7,700万ドルは、11%上昇しており、これには2つの要因があります:一つは、Windows10 OSの導入とそれに続く企業顧客のシステムのリプレイス、もう一つは、Lenovoが今年初めに富士通から51%獲得したPCとノートパソコン事業によるものです。

Lenovoの収益回復は、モバイル事業の1億500万ドルのコスト削減と、7,390万ドルの不特定のコスト削減によってもたらされました。新規にモバイル事業をリリースしたにも関わらず、このこの分野では依然として収益を上げることができませんでした。

よちよち歩き

このことはデータセンター事業にも当てはまります。Lenovoのデータセンター部門の売上高は16億ドル(前年同期比67.8%増、過去最高高値と利益率11%増)でしたが、6,300万ドルの税引前純損失を計上しました。

データセンター部門最大の収益源は、「ThinkAgile」統合システムでした。すなわち、CPシリーズ、完全統合型クラウドインフラ、 SDNSaaS ポータルからアクセス可能な自動コンピューティングおよびストレージプラットフォーム、 HPC  、 AI およびハイパースケール製品などです。

そして確かに、ThinkAgileブランドは前年比で倍増しました。Lenovoは今期、Top500のスーパーコンピューティング・リストで、117システムでHPEを追い抜き、ナンバーワンHPCプロバイダーになりました:Lenovoのハイパースケールサーバー事業は倍増し、フラッシュストレージシステムの売上高は前年比で42%増加しました。

Lenovoの社長兼CEOヤン氏は、ネットワーク機能の仮想化( NFV )と エッジコンピューティング 製品の開発を計画しているだけでなく、ソフトウェア無線のインフラ基盤インテリジェンス、AI、ストレージ、およびネットワーキング領域も推進していると述べました。

LenovoのEVP、ミン氏は、データセンター部門が持続的収益の維持に自信を持っているとコメントしています。

Lenovoは、2014年にIBMのx86サーバー事業を買収して大手データセンター事業者となりましたが、そのビジネスはギリギリ成り立っているような状況です。データセンターのハードウェア販売が停滞していること、このビジネスの明確な戦略に欠けていること、顧客が中国の製造プロセスを信頼していない傾向が原因でないかと言われています。

Lenovoはデータセンター事業のポートフォリオを見直し、倍増し、この18ヶ月間、販売およびチャネルパートナープログラムへの投資を増やしましたが、結果が出るのはまだ先の話になりそうです。

– Data Center Dynamics
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