西アフリカのブルキナファソ、暴力と抗議行動の激化でモバイルインターネットを遮断
大統領の退陣を求める抗議活動の結果
ブルキナファソでは、政情不安が高まり、フランス軍の護衛艦がデモ参加者を銃撃する事件が発生したため、モバイルインターネットサービスが停止しました。
同国では、UTC(世界標準時)2021年11月20日(土)午後10時30分頃から接続が遮断され、現在もサービスは回復していません。あまり普及していない固定回線やワイヤレスサービスは現在影響を受けていません。
政府は今回のシャットダウンは国防と公安の理由によるもので、96時間程度続くと発表しました。
デモ隊が、ニジェールへ向かうフランス軍の車列をカヤ市で妨害した直後に、携帯電話サービスを停止しました。ブルキナベ(ブルキナファソ人)の治安部隊は催涙ガスを使用しフランス軍は威嚇射撃を行いました。
デモ参加者は負傷しましたが、これが車列の直接的な行動によるものなのか、それともその後のパニックによるものなのかはわかりません。報道によると4人が銃撃されたとのことですが、独自に検証されていません。
約60台の車両と100人の兵士で構成された車列は、抗議行動で中断していた首都ワガドゥグに戻ることを余儀なくされました。
首都ワガドゥグではイスラム過激派との紛争で数千人が死亡し、100万人以上が避難している状況に政府が歯止めをかけられていないことから、さらなる市民の不安が高まっています。今月初め、ブルキナファソ北部の国家憲兵隊が襲撃され、少なくとも53人が死亡しました。これは6年前に紛争が始まって以来、最悪の攻撃の一つでした。
フランス軍は他の国連軍とともに、アルカイダやISILにつながる過激派と戦うために同国に駐留しています。しかし地元の人々の中には、かつての植民地支配者であるフランスが紛争に関与していることや、紛争を終結させることができないことに反対する人もいます。
さらに、フランス軍が武装勢力に武器を密かに持ち込んでいるとするネット上の偽情報の影響が大きくなっていることも問題となっています。
先週抗議者たちは、大統領に行動を起こすか、退陣するかを要求しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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