楽天、ドイツの通信事業者1&1社と10年契約を締結

楽天グループは、ドイツの1&1 社の完全仮想化ネットワークの構築、運営、保守を行う10年契約を締結しました。

同社は契約金額を公表していませんが、日経新聞では2,500億円以上と報じています。

楽天の三木谷浩史CEOは、ブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じ、以下のように述べました。「この分野では間違いなく我々がフロントランナーであり、2、3年は先行者としてのアドバンテージがあると思う。また、ターゲット市場規模は、2~3年後には1,000億ドルから1,500億ドルの間になるだろう」

同社は携帯電話会社にネットワークソリューションを提供する事業部として、Rakuten Symphonyを始動しました。柔軟で手頃な価格のサービスを提供し、ワイヤレス市場に革命をもたらした同社は、すでに世界中の数十社のクライアントとの交渉に入っています。

楽天は、次世代無線アクセスネットワークアーキテクチャを用いてサービスを構築する世界初の携帯電話会社で、クラウドのより広範な利用によりハードウェアベンダーロックインから解放されると述べています。

これとは別に、楽天は米国の通信ソフトウェア開発会社アルティオスター・ネットワークス社の残りの株式を取得し、完全子会社化しました。

5Gネットワークの構築

今年2月に楽天モバイルは、プライベート5Gネットワークを設計する契約をリガード・ネットワークスから獲得しました。リガード社は現在、北米で政府機関や民間企業向けにモバイルサテライトサービス(MSS)を提供しているネットワーク事業者です。

このネットワークでは楽天が次世代ネットワークを設計する上で重要な要素としている、Rakuten Communications Platform(RCP)をベースとした、日本の通信事業者のカスタマイズ可能なプラットフォームを使用します。通信事業者のネットワーク設計における代替アプローチの必要性は、5G、米中貿易戦争の進行、新しいネットワーク構築に伴う通信事業者のコスト圧迫などを受けて、重要性を増しています。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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