NTTとスカパーJSAT、2025年に「宇宙データセンター」を開設へ

NTTは、宇宙空間でのデータセンターの構築を計画しています。

スカパーJSATホールディングスと共同で開発されたこのシステムは、コンピューター処理とストレージに特化した複数の衛星で構成され、光通信により1つのデータセンターを形成します。通信にはNTTの光通信技術「IOWN」が使用されます。

日経新聞によると、両社は2025年に衛星を打ち上げ、2026年に運用を開始する予定であるとの事です。来年には初期トライアルが開始される予定です。

計画では、データセンターは画像を含む衛星データを収集し、ローカルで処理します。

有用なデータだけを地上に送信することで、転送コストを削減し、重要なデータを送るスピードを大幅に短縮します。

同様の理由で、宇宙での処理を検討している企業は他にもあります。HPEの「Spaceborne Computer-2」では、国際宇宙ステーション内に2Uのサーバーを設置し、衛星データの処理を行う予定です。

また、欧州宇宙機関は、インテルとUboticaと提携し、AI処理を搭載するキューブサット「PhiSat-1」を開発しています。また、LyteLoopは、光でデータを保存する衛星で空を埋め尽くしたいと考えています。

さらに野心的な計画としては、恒久的な月面基地を建設するNASAの計画の一環としての、月面でのデータセンター建設計画です。

Data Center Dynamics

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