NEC、Facebook向けに世界最大容量の海底ケーブルを建設し米国から欧州まで500Tbpsを伝送

NECはFacebookのために24本のファイバーペアで最大500Tbpsの容量を持つ巨大な海底ケーブルの建設を計画しています。

この海底ケーブルは、アメリカとヨーロッパを結ぶ予定ですが、ヨーロッパのどの国に敷設されるかは明らかにされていません。

Facebookは世界最長の2Africa PEARLSシステムや、APAC諸国を結ぶApricotケーブルなどにも投資しています。

これはFacebook初の大西洋横断海底ケーブルシステムで、「この新しいケーブルは、2000年代の大西洋横断ケーブルの200倍のインターネット容量を提供する」とソーシャルメディアや広告会社は報じています。

また、これまでのケーブルは16本が上限でしたが、このケーブルは業界で初めて24本のファイバーペアを採用しています。

これは「中継器による光増幅が必要な長距離光ケーブルとしては世界最大容量」とNECは報じています。中継器は信号を長距離化するために用いられます。

ただし両社とも、スケジュールの詳細は明らかにしていません。

今年の初め、Confluence社は、米国東海岸にConfluence-1ケーブルを建設する計画を発表しました。2023年後半からの運用開始を予定しています。

現在世界で最も大容量のケーブルは、Googleが開発したバージニア州とフランスを結ぶ6,400km、12本のファイバーペアからなるDunantシステムです。250Tbpsのこのケーブルは、同社が独自に開発した340Tbpsの英米グレースホッパー・ケーブルに抜かれようとしています。

Facebook、Amazon、Googleのようなハイパースケーラ ーは、海底ケーブル業界とそれに依存するデータセンターの 経済性を根本的に変えようとしています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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