ラトビアのLMT、バルト海で5Gの試験運用を完了

LVR Fleetと提携し、5G実証実験を実施

ラトビアの携帯電話事業者LMT(Latvijas Mobilais Telefons)は、バルト海に5G接続を提供する実証実験を完了しました。

同社は現地のテクニカルポートサービスプロバイダーであるLVR Fleetと協力し、ラトビアのリガにあるダウガヴァ川で試験を実施しました。

LMTによると、今回の試験で、5Gの陸から船、船から船への中断のない接続を実証することができたということです。

地上波ネットワークを使って船と5G接続を確立し、船からエンドユーザーへのネットワーク接続に成功したとLMTは述べています。

LMTは、LVR Fleetと共に、今月からバルト海で5G技術の海上コンセプトの大規模試験を開始すると述べました。

通信事業者によると、ネットワーク信号は船から船へと伝わり、海上での陸地から船、船から船への通信を可能にします。これには、船上への5G基地局の配備も含まれます。

同通信事業者は、陸上局からの短距離ネットワークと5Gの非地上ネットワークが国際水域をカバーするため、外洋での交通、移動、輸送をより安全かつ効率的にするなど、新たな5Gユースケースを実現できる可能性があると述べています。

「近い将来、海上5Gネットワークは、自律型船舶や遠隔操作用のUAVドローンなど、さまざまなイノベーションを可能にするでしょう。」LMTのモビリティイノベーションリードであるArturs Lindenbergs氏は、「5G接続はすでに海上のデジタル化エコシステムを可能にし始めていますが、まだ多くのテストが必要です」と語っています。

「バルト海とその地域は、こうした試験に適した空間であり、私たちはこのイノベーションの可能性を取り入れたいと考えています」。

LMTは、2022年6月にLVR Fleetと協力覚書を締結し、トライアルの初期コンセプトは、革新的で商業的に実行可能なコネクテッドモビリティと自動モビリティのユースケースを開発するための国際的なフューチャーモビリティイニシアチブである5G-ROUTESプロジェクトの一環として開発されました。

1992年に設立されたLMTは、同国初の携帯電話事業者として設立されました。加入者数は100万人を超えています。

LMTの株はラトビア共和国が51%、スウェーデンの通信会社TeliaSoneraが残りの49%を所有しています。

異なる種類の5Gトライアルではありますが、英国ではJET Engineering System Solutionsがドーセット沖に浮体式5G基地局を配備しました。

JET-4 Babelと名付けられたこのブイは浮体式5G基地局で、デバイスが接続できる範囲を送信し、5G信号にアクセスできる岸からの距離を延長する役割を担っています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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