PLDT、通信タワーのセールアンドリースバックの初回クロージングを完了

PLDTは、135基の通信タワーと関連するパッシブ通信インフラを19億ペソ(約3400万米ドル)でUnity Digital Infrastructure Inc.に売却し、リースバックすることを決定しました。

今後数ヶ月の間に、必要な完了条件が満たされれば、さらに多くのタワーを譲渡し、2023年末までにすべての譲渡を完了させる予定であると述べています。

Unityは、Aboitizグループの子会社であるAboitiz InfraCapitalとPartners Groupの合弁で設立された通信インフラプラットフォームです。このパートナーシップは、フィリピン全土における通信タワーおよび関連インフラの建設・管理に特化しています。

昨年12月、両社は合計650本の通信タワーとそれに付随する受動的な通信インフラのセールアンドリースバック契約を締結し、その総額は92億ペソ(1億6400万米ドル)でした。

取引成立後、PLDTの子会社であるSmart Communications Inc.が主要テナントとして、好条件でタワーの10年間のリース契約を締結する予定です。また、セールアンドリースバック契約に加え、今後数年間で220基のタワーを追加で建設することが約束されています。

3月には、PLDTはPinnacle Towers Pte.Ltd.の子会社と株式売買契約を締結し、通信インフラをさらに強固なものにしました。この契約は、主にルソン島にある1,012本の通信タワーと関連するパッシブ通信インフラを取得するものです。取引総額は121億ペソ(約2億1千5百万米ドル)です。

本年中に完了する予定である本取引により、セールアンドリースバック契約により収益化されたタワーは累計で7,500本以上となります。また、これらの取引の総額は980億ペソ(約17億米ドル相当)を超えています。

PLDTはタワーの売却と並行して、データセンターの容量拡大によるデータ容量の増強や、別の海底ケーブルの敷設を計画していることを発表しています。

2月には、国内のデジタル化がさらに進む中、顧客の要望に応えるために容量を増やすことを発表しました。また、データセンター事業の投資家誘致の可能性について、ファイナンシャル・アドバイザーと予備的な協議を行ったことも発表しています。

PLDTは最近、今後5年以内に国際データ容量を1,000テラビット(1ペタビット)に引き上げることを目指し、コンソーシアムパートナー候補と共同で別の海底ケーブルプロジェクトを立ち上げる計画も発表しています。

W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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