欧州委員会、中国製の光ファイバケーブルに反ダンピング関税

欧州委員会(European Commission: EC)は、中国からの光ファイバケーブルの輸入に対し、19.7%から44%の反ダンピング関税を課しました。

業界関係者によると強力な補助金を受けている中国の光ファイバケーブル業界は、不当な競争上の優位性の恩恵を受けており、ここ数年大幅に安い価格でEUへの輸出を増やしてきたということです。多くの国が何らかの形でアンチダンピング関税を課せられています。

最近では、インドが中国製のスチールとファイバーグラスにアンチダンピング関税を課しました。同様にオーストラリアは中国製の風力発電用タワー、列車用車輪、ステンレス製シンクに救済関税を課しています。

中国はオーストラリアのワインにも同様の関税を課しました。これらの補助金はすべてWTOで争われてきましたが、大麦に関する紛争はWTOで初めて取り上げられたものです。エネルギー・通信ケーブルシステムの大手プロバイダー、Prysmianグループは、欧州委員会が中国からの光ファイバケーブルの輸入に反ダンピング関税を課す決定を歓迎しています。

Prysmianグループのテレコム部門 EVP のフィリペ・ ヴァンヒル は次のようにコメントしています。「本日の欧州委員会の決定を歓迎するとともに、欧州が不公正な慣行に対して強力に対処できることを確認できて心強い。欧州の光インフラ構築のための高品質な部品の持続的な入手を保証するために、顧客や利害関係者の利益のために公正な競争が確保されなければならない。」

Prysmianは、イタリア証券取引所のFTSE MIBインデックスに上場しており、音声、映像、データ伝送用のケーブルやアクセサリーを製造し、光ファイバ、光ケーブル、銅ケーブル、接続システムを提供しています。約140年に及ぶ経験、100億ユーロを超える売上高、50カ国以上に広がる約30,096人の従業員、104の工場を擁する当グループは、ハイテク市場で確固たる地位を築いており、可能な限り幅広い製品、サービス、技術、ノウハウを提供しています。

ヴァンヒルはまた、「光ファイバ分野では、高速で安定した光ネットワーク、運用コストを抑えた費用対効果の高い環境にやさしい設備、ネットワークの寿命を延ばすために、高い品質基準を維持することが基本です。このようにして初めて、ネットワークインフラの整合性が確保され、すべての帯域で安定性が高まり、システム進化の可能性が開かれることを保証できるのです」と述べています。

業界のグローバルリーダーであるPrysmianは新しい技術に対応できる、真に将来性のある通信インフラを展開するために必要な品質を強く意識しています。そのため、特許や商標で製品を保護することは、グループの重要な活動の一部であり、研究開発の努力を保護するための広範な行動計画の必要な一部として、法的な取り組みが行われています。



W.Media (VENKATESH GANESH)より抄訳・転載



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