Metaがオーデンセのデータセンター拡張中止後、世界的にプロジェクトが「再計画」

Metaは、AIワークロードのための抜本的な設計変更の一環として、世界中で建設中の多くのデータセンタープロジェクトを再検討しています。

Facebookを運営する同社は今週、デンマークの2つのデータセンタープロジェクトで元請け会社を解雇し、オーデンセの拡張工事の開発を終了させました。

DCDの把握した情報では、同社は11の開発中プロジェクトの一部を、開発中の新しい設計のために作り変えています。

これには、既存設計の請負業者との契約解除も含まれる可能性がありますが、情報筋によると、現在新規開発が計画されていないのはオーデンセだけだといわれています。他は「再計画」中で、建設スケジュールに影響を与え、新たな契約(および地元当局の承認)が必要になる可能性がありますが、それでも最終的には新しいデータセンターになる見込みです。

「大規模なAIワークロードをサポートするには、通常のオンラインサービスをサポートするために建設されたものとは異なるタイプのデータセンターが必要です」と、MetaのNordics comms managerのPeter Münster氏は、Odenseの拡張が中止されたときにDCDに語りました。

「このため、私たちは新世代のデータセンターの建設に力を注いでいます。」

なぜオーデンセのサイトを新しい設計のために改修できなかったのかと聞かれたとき、Münsterはこう答えました。「我々はAIの能力増強に注力しており、現状ではこのサイトは我々の現在のニーズに合っていません」

それらの設備は液冷式になると、同社は10月のオープン・コンピュート・サミットで述べています。

当時は、徐々にシフトしていくように見えましたが、今は思い切った切り替えをしているようです。少なくともデンマークの決定はかなり急だったようで、たとえばオーデンセのデータセンターの請負業者は今年8月に引き抜かれたばかりでした。

また、DCDは、新しい設計がまだ確定していないという情報も得ています。

オーデンセはまだ、順調に進んでいた小規模な拡張工事が完了する予定です。旧設計で完成間近のデータセンターは、やはりそのまま完成させると思われます。

Metaは先月、経済状況の悪化、アップルによるビジネスモデルへの影響、メタバースへの軸足転換がまだ成功していないことなどを背景に、全従業員の約13%にあたる1万1000人をレイオフすると発表しました。

しかし株価が急落している同社は、データセンターへの投資は今回の人員削減の影響を受けないとしています。

直近の変更が支出計画にどのような影響を与えるかは不明で、10月にMetaの最高戦略責任者Dave Wehnerは、「次世代AIハードウェアをサポートするために特別に装備した新しいデータセンターを構築している…」と指摘しました。「当社のインフラをより多くAIに移行することに伴い、資本強度が多少増加します。」



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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