FacebookのMeta社、全従業員の13%にあたる11,000人を解雇
Facebook、WhatsApp、Instagramを運営するMetaは、全従業員の13%を削減することを発表しました。
今回の人員削減は、ソーシャルメディア企業の歴史上最大のもので、11,000人の従業員が職を失うことになるとのことです。
MetaのCEO兼創業者のマーク・ザッカーバーグは、ここ数週間、同社が従業員数の削減を計画しているという報道が相次いでいることを公式に確認しました。
これは半数近くを削減したTwitterの最近の人員削減に続くもので、Salesforce、Oracle、Intel、Microsoftなどの他のテクノロジー企業もここ数週間で人員削減を行っています。
ザッカーバーグは声明の中で、今回の人員削減を「Metaの歴史の中で最も困難な変更」で全責任は自分にあると述べました。また、同社の成長計画が「楽観的になりすぎていた」と指摘しています。
「コロナ禍のスタート時、世界は急速にオンライン化し、eコマースの急増により、収益が桁外れに伸びました。多くの人が、これはパンデミックが終わった後も続く、恒久的な加速度的成長であると予測していました。自分自身もそうだったので、投資を大幅に増やす決断をした」とザッカーバーグは語っています。
「しかし、残念なことに、これは私の期待通りにはいきませんでした。オンライン商取引が以前のトレンドに戻っただけでなく、マクロ経済の悪化、競争の激化、広告の大幅減により、当社の収益は私の予想をはるかに下回るものとなってしまいました。これは私の勘違いであり、その責任は私にあります」
広告費が枯渇
この損失にもかかわらず、Metaはパンデミック前よりもかなり多くの人員を抱えることになりました。2020年と2021年に27,000人、2022年の9月までにさらに15,344人のスタッフを増やし、この3年間でほぼ2倍の規模に膨れ上がっていたのです。同社の総人員87,000人のうち、2020年に入ってから42,000人以上が入社したことになります。
売り上げが減少する中、同社の株価は今年に入ってから70%以上下落しています。これは、より広範な経済問題が広告支出を減衰させ、ハイテク株の評価額の調整につながったことが一因です。
ザッカーバーグは「メタバース」への取り組みを優先させようとしていますが、このVRとARに対応した仮想世界の集合体の構築はまだ成功しておらず、年間100億ドル以上のコストがかかっています。
同氏は6月に 「現実的には、この会社にはここにいるべきでない人々がたくさんいるだろう 」と発言していましたが、対象となるスタッフには、まもなく電子メールでMetaでの将来について通知されるといいます。
米国在住の従業員は、16週間の退職金と、勤続1年ごとに2週間の追加退職金を上限なく受け取ることになります。また従業員本人とその家族に対するヘルスケアも、さらに6カ月間継続されます。
ただし、データセンターへの支出を削減する予定はなく、データセンター内のインフラやAIサーバーは今後の成長に欠かせないと主張しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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