Google、南アフリカ・ケープタウンにクラウドリージョンを開設
Google(グーグル)は、南アフリカのケープタウンにクラウドリージョンの開設を計画しています。
Google South Africaのカントリー・ディレクターAlistair Mokoena氏は、ITWebに対し、南アフリカにインフラリージョンを開設することは、アフリカのデジタル化を目指す同社の広範なビジョンの一部を示すものであると述べています。
「南アフリカにデータセンターリージョンを設立するという計画が実現段階に来ており、こうしたことが実現するには2年程度かかる。我々は世界のトップ企業と競争しており、競争力を持つための大きな要素はインフラへの投資である」と彼は述べています。
「私たちが活動しているような空間では、データセンターが必要です。私たちはデータを扱っており、データ関連のサービスを提供するクラウド顧客を有している。ですから、データセンターは間違いなく意味があり、中長期的にはその計画が軌道に乗らなければなならない」
6月の報道では、グーグルはケープタウンに建設予定のAfrica Data Centres (ADC) の施設内にデータセンターを設置するようです。
ADCは6月に新たなデータセンターの計画を発表しており、20メガワットの施設は8つのデータホールで15,000平方メートルをカバーする予定です。現在、初期設計の段階にあり、2022年の最終四半期に現地で作業を開始する予定となっています。また完成は2023年末が予定されています。
2019年、グーグルは以前ITWebに対し、アフリカにクラウドリージョンやデータセンターを設立する計画はないが、”ある時点で “アフリカ市場に参入する予定であると述べていました。米国の主要クラウドプレーヤーの中で、南アフリカのデータセンター市場に参入するのは同社が最後の1社となります。
マイクロソフトは2019年にヨハネスブルグにAzureリージョンを開設しましたが、これはもはやリストされていないケープタウンリージョンと並行して開設されたものです。ケープタウンリージョンは2021年の初めに削除されています。これは、以前ノルウェーのスタバンガーリージョンでの動き同様に、「Reserve Access region:リザーブアクセスリージョン」に分類し直された可能性があります。
AWSは、2018年に発表したケープタウンリージョンを2020年に開設し、またヨハネスブルグにはエッジロケーションを展開しています。
オラクルは、ヨハネスブルグに年初に開設したクラウドリージョンを展開しています。同社は、レジリエンス目的で、進出するすべての国に2つのクラウドリージョンの展開を目指しています。
尚今週、ポルトガルと南アフリカを結ぶグーグルの新たな海底ケーブル、Equianoが開通しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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