マイクロソフト、カタールにAzureクラウドリージョンを開設

マイクロソフトは、カタールのドーハに初のAzureクラウドリージョンをひっそりと開設しました。

「私たちは、カタールで最新のデータセンターリージョンを開設します。この新しい データセンター リージョン には、Azure可用性ゾーン( アベイラビリティゾーン )が含まれており、データセンターの障害に対する耐性を高めるために、電力、ネットワーク、冷却が独立した独自の物理データセンターロケーションでリージョンを設計することにより、アプリケーションにさらなるレジリエンス力を提供します」と、同社はAzureのアップデートページに投稿しています。

同社のAzureインフラストラクチャ・ページでは、カタールリージョンはドーハを拠点とし、3つの可用性ゾーンと共に開設と記載されています。

カタール政府は2019年1月、マイクロソフトに対し、湾岸諸国におけるクラウドリージョンの開発を許可し、同年12月に同社から正式な発表がありました。その際、同社は新リージョンを2021年に稼働させるとしていました。カタールのICT企業であるMeezaは昨年、マイクロソフトのインフラを収容する予定のデータセンターを完成させましたが、リージョン自体の立ち上げは2022年に延期されました。

マイクロソフトは現在、中東に2つのAzureリージョンを展開しています。UAEのドバイリージョンは2019年にローンチされました。ドバイと同時に立ち上げたアブダビリージョンは、その後リストから外れ、Reserved Access Regionに変更された可能性があります。

同社はまた、イスラエルでのクラウドリージョンの開発も進めています。

一方、グーグルは現在、イスラエル、サウジアラビア、カタールでリージョンを展開しています。AWSはバーレーンにリージョンを展開し、アラブ首長国連邦(UAE)でも別のリージョンを計画中です。

また、オラクルは、現地の通信事業者Etisalat社と提携し施設を開設した後、2020年にドバイに初のUAEクラウドリージョンを開設しました。現在、同社は中東で計画されている6つのクラウド施設のうち、UAEに2つ、サウジアラビアとイスラエルにそれぞれ1つ、計4つの施設を開設しています。また、サウジアラビアの新都市NeomのテナントとなるMoUを最近締結しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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