Google、海底ケーブル「Equiano」を正式発表

160万人の雇用創出が期待される

Googleは、先月ケープタウンに上陸した西ヨーロッパと南アフリカを結ぶ10億ドルのEquianoケーブルをついに開通させました。

この海底インターネットケーブルはアフリカで最も大容量のケーブルで、ポルトガルから南アフリカまで15,000kmに及び、12対のファイバーと150Tbpsの設計容量を特徴としています。

9つの分岐点を持つこのケーブルは、当初2019年に発表され、Submarine Networksによると、Googleの最大級の海底インターネットケーブルです。

ポルトガルからアフリカの西海岸を走り、8月8日にケープタウンの北にあるメルクボスストランドに陸揚げされました。Equianoは、Googleが所有する6つの民間ケーブルシステムのうちの1つで、稼働中または開発中のものでGoogleが投資した19番目の海底ケーブルです。

Google の報告書によると、 Equiano によって160万人の雇用創出が予測されます。また同報告書では、このケーブルによって、同地域のデータ料金が16〜21%低下すると予測しています。

このケーブルには、海底ケーブルの新技術である空間分割多重(SDM)が搭載されており、Googleがフランスと米国を結ぶ大西洋横断ケーブル「Dunant」にも追加されています。

ケープタウンまでの途中には、ナミビア、トーゴなどの他国を結ぶ分岐ユニットがあり、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、セントヘレナ島への接続も計画されています。

Googleは、南アフリカの海底ケーブルの陸揚げパートナーとしてTelkom Openserveと協力し、アフリカの海底ケーブルの構築では、アフリカのISP Paratus、WIOCC/OADC、Namibia Telecomとチームを組んでいます。

ケーブルの名前は、ナイジェリア生まれの作家で少年時代に奴隷にされ、自由を勝ち取った奴隷廃止論者、オラウダ・エクアイアノ(Olaudah Equiano)にちなんで付けられたものです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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