FCC、911緊急電話ネットワーク停止でAT&T、Intrado、Lumen、Verizonに罰金

T-Mobileに課された多額の罰金に続き

FCC Enforcement Bureau は、AT&T、Lumen Technologies(当時CenturyLink)、Intrado、Verizonに対し、昨年の911障害に関する調査を決着させました。

障害の発生と、障害についてFCCと911オペレータに警告しなかったことに対し、両社合わせて600万ドルを支払うことになります。また各社はコンプライアンス・プランの実施に同意を求められていました。


FCC議長のJessica Rosenworcelは、「911への電話は最も重要な電話かもしれません」と述べています。「晴天時の停電は、一般市民や911コールセンターが最も予期していない時に発生するため、特に厄介なものとなりえます。」

議長はさらに、「電話会社は可能な限りこれらの障害を防ぎ、発生した場合には911コールセンターに迅速かつ十分な通知を行うことが極めて重要です。」と述べています。

Lumenは2020年9月28日に発生した障害に対して、380万ドルという最大の罰金を課されています。同社は重要なNG911ルーティングサービスの提供をIntradoに委託していましたが、Intradoが2つの新しいグローバルルーティングサービスを導入する際に設定ミスを犯したと発表しています。

NG911施設にはトラフィックマネージャー(GTM)が導入されました。

このため、CenturyLink/Lumenが911サービスプロバイダーとしてアリゾナ、コロラド、ミネソタ、ノースカロライナ、ノースダコタ、サウスダコタ、ユタの特定の緊急応答機関(Public Safety Answering Points :PSAP)に提供していたNG911サービスが1時間17分停止する事態が発生しました。

Lumenは、一部のPSAPには予定通り障害について伝えましたが、その他のPSAPには伝えられませんでした。これは同社のPSAP通知システムに問題があり、ベンダーから完全な情報を得られなかったことが原因です。

Intrado社は175万ドルを支払うことになります。

障害と通知不足のため、AT&Tは46万ドル、Verizonは27万4千ドルの罰金を科されました。

この罰金と和解は、T-Mobileが2020年6月に発生した12時間に及び 23000件以上の911コール(他のサービスも含む)に影響が出た障害で 1950万ドルの罰金を科された1カ月後に行われました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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