AT&T、ファイバー供給不足により50万件の家庭用光ファイバー敷設を延期

チップの次はファイバー

通信事業者大手のAT&Tは、光ファイバーの供給が滞っていることから、今年の約50万世帯への家庭用光ファイバーの導入を延期せざるを得なくなったと発表しました。

米国で最大の光ファイバー購入者であるAT&Tは、できるだけ早く供給を再開できるよう努力していると述べています。

AT&TのEVP兼CFOであるPascal Desroches氏は、オッペンハイマー社が主催するバーチャルカンファレンスにおいて次のように述べています(Ars Technica報道)。「第2四半期までは、業界全体で発生しているサプライチェーンの混乱による影響は特になかった。しかし、第3四半期に入ってからは、光ファイバーの供給を含め、全体的に混乱が見られるようになってきた」

同社は投資家に対し、「今年は300万軒の家庭への光ファイバーの敷設を目指す」と発表していましたが、ファイバーの供給不足に伴い「おそらく250万軒程度になるだろう」とDesroches氏は述べています。

AT&Tは、この「短期的な混乱」に対処するため、広範な光ファイバーエコシステムと緊密に連携していると述べ、2025年末までに3,000万の顧客拠点を確保する目標は達成できると予想しています。

今回の問題は、ハイテク業界や世界のサプライチェーンが、長引く半導体不足に悩まされている中発生しましたが、この半導体不足問題はさらに深刻化が続いています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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