APACデータセンター市場は2028年に535億8000万米ドルに達すると予測

アジア太平洋地域のデータセンター市場は、2028年には535億8000万米ドル(およそ7兆円強)に達し、2023年から2028年の年平均成長率は12%になると予測されています。この予測される成長は、Research and Marketsが強調しており、2022年の業界の規模は271億5000万米ドルであったと発表しています。

APAC地域の産業が継続的に成長している理由は、市場の動きとトレンドによるものです。そのひとつが、2022年の東アジアのインターネット利用者数が12億人となり、米州の8億700万人に比べて急増している点です。インターネット利用者の増加は、データ使用量とストレージの増加をもたらします。

マレーシアなどではデータセンターの容量が増加しており、データセンター施設のローカライズが求められていることも、増加傾向の原動力となっています。

さらに、業界アナリストによると、東南アジアのインターネット経済の発展によるデータ需要の増加が見込まれ、この地域のデータセンターの成長に拍車がかかると考えられています。Googleが主導した調査によると、オンライン経済は2025年に3300億米ドルの規模になると予測されています。

マレーシア、タイ、インドネシアなどは、この成長の最前線にある国です。日本のNTTグループはバンコクに3つ目のデータセンターを建設するために9000万ドルを投資する計画を立てており、Amazonのクラウドコンピューティング部門はマレーシアに今後14年間で60億ドルの投資を行うと発表しています。

クラウドコンピューティングの利用は、2021年から2025年の間にインドネシアのGDPを107億ドル押し上げる可能性があり、AWS、Google、Microsoft、Alibabaなどのクラウドプロバイダーはすでにインドネシアに進出しています。この地域におけるデータセンターの新興市場であるベトナムも、2028年までに1,037百万ドルの投資が見込まれています。

W.Media (Shenton Gomez記者)より抄訳・転載

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