Global Switch、欧州とAPACのデータセンターを複数の買い手に売却へ
同社は、売却を復活させ、約60億ドル獲得を希望
Global Switchは60億ドルの資金調達のため、ヨーロッパとアジア太平洋地域の事業を切り分け、別々に売却することを検討しています。
Bloombergの報道では、匿名の情報筋によると、ロンドンに本社を置く同社は、ヨーロッパとアジア太平洋地域の事業を別々の買い手に売却する可能性があり、それぞれを30億ドル程度に評価することを望んでいます。
同社は2021年に買い手候補との話し合いを始めて以来、売却を検討しており、当初は100億~110億ドルの価値を提案していました。しかし、これは不評でした。今年1月、同社はそのような高い評価額を立証することができず、話し合いは頓挫しました。
当時、買い手候補の一部(EQT、KKR、PAG、Gaw Capital Partners、Stonepeak、Blackstone、Brookfield Asset Management、DigitalBridge Group、Digital Realty、Equinix、Australian pension fund AustralianSuper、NextDC & Macquarie Capital)から、事業の一部のみを買収したいという声が上がっていました。
Bloombergの情報筋によると、Global Switchがオーストラリア事業を他のアジア地域とは別に売却する可能性もあるとみられています。
Global Switchのオーストラリアにおける地位はここ数年、やや微妙なものとなっています。Global Switchは江蘇沙鋼集団有限公司(Jiangsu Shagang Group Co)やAvic Trust Co.を含む中国企業によって過半数が所有されており、オーストラリア政府は同社の施設にデータを保管することについてセキュリティ上の懸念を表明していました。2021年、オージー政府は2022年7月までに、すべての連邦政府機関を含むGlobal Switchのデータセンターから完全に撤退すると発表しました。
同社の中国の後援者は様々な解決策に前向きであると言われており、今後数ヶ月のうちに売却を再開する試みが見られるかもしれません。
Global Switchは1998年に設立され、現在ヨーロッパとアジア太平洋地域で13のデータセンターを所有・運営しています。これらの施設は合計42万8000平方メートル(460万平方フィート)の床面積を提供しています。同社は2018年、イギリスの大富豪 David ReubenとSimon Reuben兄弟から段階的に現在のオーナーに買収されました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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