伊藤忠商事、CTCを3870億円で非公開化へ

日本のコングロマリットである伊藤忠商事は今週、新たに設立した完全子会社デジタルバリューチェーンパートナーズ合同会社が、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)をおよそ3,876億3,000万円で買収する意向であると発表しました。

伊藤忠商事は現在、上場しているCTCの株式およそ61%を保有しています。

伊藤忠商事は、CTCが事業を展開する「市場と事業環境の大きな構造的変化」により、この買収は理にかなっていると述べています。

「伊藤忠商事と対象会社は、伊藤忠商事と対象会社の構造的な利益相反を解消し、更なる企業価値向上のために経営資源を投入し、伊藤忠商事と対象会社がグループ一体となって柔軟かつ着実な経営施策を進めていくことが不可欠であるとの認識を共有するに至った」伊藤忠商事はこのように述べています。

伊藤忠商事は1858年に繊維会社として創業し、1946年に現在の伊藤忠商事が設立され、繊維、機械、金属、化学品、食品、およびIT関連事業を展開しています。

伊藤忠テクノソリューションズは1979年にハミルトン・アヴネットエレクトロニクスジャパン株式会社として設立され、1985年に伊藤忠商事がこれを引き継ぎました。今日、CTCはネットワーク、ソフトウェア、データセンター・サービスなどを展開し、伊藤忠商事およびその他の子会社にとって主要なITパートナーとなっています。

CTCのウェブサイトによると、同社は現在、横浜(x3拠点)、神戸、渋谷、目白坂の国内6拠点でデータセンターを運営しています。2021年に5か所のデータセンターをStonepeakのDigital Edgeに売却後、これらの大部分でスペースを借りているようです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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