BW Digital、インドネシア・バタム島で80MWのデータセンター開発へ

ノンサ・デジタル・パークの最新企業

BW Digital社は、インドネシアのバタム島にデータセンター用地を取得しました。

BW DigitalとCitramas Groupは今週、Citramasが所有するバタム島の ノンサ・デジタル・パーク（Nongsa Digital Park：NDP）において、「キャリアニュートラルなデジタルエコシステムの共同開発」に関する覚書（MoU）に署名したと発表しました。

BW DigitalはBW Groupの子会社で、80MWのデータセンターを建設するため、ノンサ・デジタル・パークの5万5,000平方メートル以上の土地を取得しました。開発スケジュールは公開されていません。

共同パートナーとして、BW DigitalとCitramas Groupは、BW Digitalの今後のデータセンターからInfrastructure-as-a-Service（IaaS）ソリューションを提供するために協力すると述べました。

資産とサービスには、新しい海底ケーブルの陸揚げインフラ、国際および国内接続、データストレージ設備、人工知能と機械学習アプリケーション開発のためのコンピューティングパワーなどが含まれます。

BW DigitalのCEOであるLudovic Hutierは、「この新しい段階は、BW Digital の長期ビジョンを確立し、アジア太平洋地域で中立かつ信頼できるデジタルエコシステムを創造することに繋がります。これは、私たちの新しい海底ケーブルであるハワイキ・ヌイの開発と並行して行われ、最初に東南アジアとオーストララシアを接続します」と述べました。

BW Digitalは、オーストラリア、ニュージーランド、米国を結ぶハワイキ海底ケーブルを所有・運営しています。同社は、米国、オーストラリア、インドネシア、シンガポールを結ぶハワイキ・ヌイ・ケーブルを開発中です。BWグループは2022年5月にハワイキを買収しました。

Citramas GroupのMike Wiluan CEOは、「Citramasは、BW Digitalがノンサ・デジタルパークのエコシステムに参加し、データセンターと接続インフラをさらに発展させることを光栄に思っています。この分野におけるBW Digitalの専門知識と経験は、この地域における戦略的データセンターハブとしてNDPをさらに発展させ、インドネシアと主要なグローバル市場をつなぐ上で、計り知れない価値をもたらします。」

1908年に設立されたインドネシアの複合企業Citramasは、海運・物流、掘削サービス、港湾・フェリーターミナルのインフラ開発、油田機器製造、ホテル、アニメ・映画、ホスピタリティ・レジャーなど複数の事業を展開しています。

バタム島はリアウ諸島最大の都市で、シンガポールに近く、シンガポール海峡の対岸に位置しています。

Citramas Groupが開発したノンサ・パークは、経済特区（SEZ）のステータスを与えられており、税制面で優遇されています。Singtel、Gaw、PDG、GDSもノンサ・パークで開発を進めています。

BWは、ニュージーランドでデータセンターを開発するベンチャー企業DataGridも所有しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。