Googleが日米を結ぶ海底ケーブル2本に10億ドルを投資
ケーブルはNECが建設
Googleが10億ドル(約1500億円)を投じて新たに2本の海底ケーブルを敷設し、 米国と日本を結ぶ予定です。
ケーブルはそれぞれProaとTaiheiと呼ばれ、NECが敷設します。
この投資はGoogleの「Japan Digitization Initiative」に基づくものであり、KDDI、アルテリア・ネットワークス、Citadel Pacificなどと共同で行われると、Googleはブログ内で明らかにしています。
Proaは三重県志摩市から北マリアナ諸島、グアムまでを接続し、Taiheiは日本とハワイを結びます。Taiheiという名前は、日本語の「平和」と「太平洋」の意味を含んでいます。
この地域の耐障害性を高めるため、NECがGoogle向けに開発中のTPUケーブルも北マリアナ諸島に延長し、日米を接続します。 TPUケーブルは、接続地域である台湾・フィリピン・米国のアルファベットの頭文字をとっており、2025年に開通予定です。
また、SubComもGoogle向けにTabuケーブルを構築中です。 Tabuケーブルはアメリカからフィジー、オーストラリアへのルートの途中にハワイを追加し、2026年に開通する予定です。
「TaiheiとTabuaが完成すれば、アメリカ大陸から茨城県高萩市まで多様な経路が形成される」と Googleは述べています。
さらに同社は、ハワイ、北マリアナ諸島、グアムを結ぶInterlinkケーブルを開発中であり、太平洋諸島のユーザーのために信頼性をさらに向上させ、遅延を減らすことを目指しています。
北マリアナ諸島のArnold Palacios知事は次のように述べました。「ケーブルにProaと命名したこと、また北マリアナ諸島の接続性に革命をもたらすこのネットワークのお披露目に参加できることを大変光栄に思います。」
Proaという名前は、北マリアナ諸島の伝統的なセーリングカヌーから着想を得ており、地域の文化を反映しながら、島々が一丸となって発展に向け前進するという意味が込められています。
岸田首相とバイデン米大統領は会談後、次のような声明を発表しました。「我々はGoogleによる10億ドルの投資の発表を歓迎します。Pacific Connect Initiativeを推進するため、NECと共に米国、日本、太平洋諸島間のデジタル通信インフラを改善していきます。」
現在、米国と日本を結ぶケーブルは他に7本あり、 PC-1、TGN-Pacific、TPE、Unity、Faster、NCP、Jupiterという名前がついています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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