シュナイダーエレクトリックがUPS “Galaxy VS”コンパクトモデルを発表
重電メーカーのシュナイダーエレクトリックは、リチウムイオン電池 UPS Galaxy VSの小型モデル(10kW~100kW)を発表しました。新モデルは、エッジコンピューティングや小規模サーバールームがターゲットとなっています。
このモジュラー型の小型Galaxy VSは、同社のスマートフォンアプリからリモート監視ができ、装置効率は97%を誇ります。また、サーバーラックと同程度のスペースに据付可能で、リチウムイオン電池と一緒に出荷することが出来ます。
リチウムバッテリーも選択肢に
シュナイダーによれば、リチウムイオン電池は従来の鉛蓄電池と比べてバッテリー盤の設置面積や重量が大幅に削減でき、長寿命であるため TCO (総所有コスト)の削減にも貢献するとのことです。
持続可能性の観点から考えても、リチウムイオン電池は有害化学物質を含まず、廃棄物処理事業者にとってもリサイクルがしやすいメリットがあります(※各国の法規制、危険物取扱方針によります)
シュナイダーでVPを務めるChristopher Thompson氏は、「新モデルはコンパクトかつ容量に対応してスケールさせていけるモジュラー型であるため、従来のUPSよりも容易に導入/拡張することができ、資金的にも時間でもメリットがあります」と語りました。
リチウムイオン電池は業界でも注目されていますが、ごく一部のデータセンターにしか導入されておらず、いかに実用化していくかがポイントとなっています。
確かに、鉛蓄電池よりも10倍近い値段だった10年ほど前に比べればかなり価格も落ち着きましたが、それでもいまだに安いとは言えません。また、データセンター事業者たちはリスクを取ることは好まず、どうしても既に実証されたテクノロジーを選択してしまいます。
Data Center Dynamics
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