ジョホール州のデータセンター産業がかつてない成長

マレーシアのジョホール州は、データセンター開発において驚異的な急成長を遂げています。わずか2年間で、同州のデータセンター容量は、10MWから1,000MW以上に急増し、この地域の大国となりました。この急成長により、マレーシア政府は、一世一代のチャンスを活かそうと躍起になっています。

このブームは、いくつかのエキサイティングな見通しを提示しています。マレーシアは、半導体製造からクラウドハイパースケーラーまでを網羅する、データセンターのサプライチェーンエコシステムを積極的に育成しています。データセンターの投資家による再生可能エネルギーへの需要の高まりは、マレーシアの再生可能エネルギー移行への扉を開くものです。さらに、データセンターのハブとしての同州の地位は、地域のインターネット取引所の設立につながる可能性があります。

同州のデータセンター産業の将来性は有望ですが、このような急成長に伴う課題に対処することが不可欠です。データセンター事業の規模が大きくなると、水や電力などの資源に負担がかかる可能性があります。こうした影響を軽減するため、政府はデータセンターの持続可能性に関するガイドラインや、規制の策定に取り組んでいます。

さらに、新たなデータセンタープロジェクトの承認基準を慎重に検討し、国の環境・持続可能性目標に沿って責任を持って成長を管理する必要があります。

マレーシアの野心的な目標は、ジョホール州をAIとクラウドのハブに変えることです。AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracleといった大手クラウドプレイヤーは、すでに同州に拠点を設立または拡大しています。

W.Media （ Hazel Moises 記者）より抄訳・転載