ØrstedがアリゾナでMetaデータセンター関連のハイブリッド太陽光発電所を稼働

300MWの発電容量の大部分をアリゾナ州のMeta メサデータセンターにオフセット

デンマークの多国籍エネルギー企業Ørsted(オーステッド)は、アリゾナ州ピナル郡にあるEleven Mile Solar Centerを正式に稼働させました。

このハイブリッドプロジェクトは、300MWの太陽光発電所と300MW/1200MWhの蓄電池システムで構成され、同社にとってアリゾナ州初のプロジェクトとなります。

2023年12月、同社はMetaと供給契約を結び、Metaの250万平方フィート(232,258平方メートル)のメサデータセンターに、同サイトで発電される太陽光エネルギーの大部分を供給しました。

この相互接続契約は、フェニックス都市圏を管轄する電力会社Salt River Project(SRP)を通じて行われました。データセンターは、2026年に商業運転を開始する予定です。

データセンターが必要としない太陽光と、蓄電エネルギーはSRPの顧客ベースで利用できます。

さらにMetaは、100MWのWest Line Solar施設からの50MWと、Coolidgeにある200MWのBrittlebush Solar施設からの太陽光エネルギーの一部も割り当てを受ける予定であり、これにより100%の再生可能エネルギーとネットゼロの目標を達成できるとしています。

Ørstedのアメリカ担当チーフ・コマーシャル・オフィサーであるJames Giamarinoは、次のように述べました。「Eleven Mile Solar Centerは、同社にとってアリゾナ州初のプロジェクトです。SRPと提携し、Metaのような持続可能性を優先する企業を含む顧客に、クリーンで安価な電力を供給できることをうれしく思います。」

Metaは、2021年8月にメサキャンパスを初めて発表し着工しました。396エーカーの敷地のフェーズ1は、97万平方フィート(9万平方メートル)に及ぶ2棟の建物からなります。同社は、2022年5月にさらなる拡張計画を発表し、敷地面積は250万平方フィート(23万2,255平方メートル)を超えることになります。

同社は、2024年までに複数の再生可能エネルギー供給契約を締結しました。8月には、新興企業のSage Geosystemsと、Metaのデータセンターに電力を供給するため、同社の新技術を使用する契約を結びました。

Sage Geosystemsは、独自のGeopressured Geothermal Systemを使い、Metaのデータセンターにカーボンフリーの電力を供給します。このプロジェクトのフェーズ1は、2027年のオンライン稼動を目指しています。

さらに、ルイジアナ州とイリノイ州で開発中の2つの太陽光発電所から、374MWの電力購入契約(PPA)をRWEと締結しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。