Metaがサーバールームの温度を32℃に設定し水使用量の削減

Facebookを運営するMetaは、水の使用量を削減するために、サーバールームを稼働させる温度を上昇させました。

同社は7×24 Exchange Fall Conferenceのイベントで節水の取り組みについて発表し、Data Center Frontier(DCF)がこれを報じました。

Metaは、データホールの稼働温度を5度上げて90°F(32.2℃)にしたのです。

夏の間、データセンターの半分の温度を上げ、もう半分の温度で故障率などの変化を比較しましたた。現在、同社はこの温度上昇の展開を開始できると確信しています。

Metaは同様に2020年に湿度レベルを下げるテストを行い、世界中のサーバールームを13%まで下げています。

Metaのデータセンター・ファシリティ・エンジニアリング・ディレクターである James Monahan 氏はDCFの取材に対し、「私たちは水の使用量を減らすことに徹底して注力しています。ウォーター・ポジティブとは、消費した水よりも多くの水を環境に戻すことを意味します」と述べています。

高温で稼働させれば冷却に必要な水は少なくて済み、湿度を下げれば水の使用量を減らすこともできます。

マイクロソフトも昨年、節水のためにデータセンターの温度を上げると発表しましたが、どの温度帯をターゲットにしているかは明らかにしていません。

Metaはこのイベントで、ろ過装置を洗浄する「逆洗」工程の回数を減らし、軟水化装置を調整するなど、その他の変更点についても詳しく説明しています。

また2030年までのウォーターポジティブを計画しており、州レベルでいくつかの水再生プロジェクトに投資しています。

しかし、同社の大規模施設の多くは干ばつに見舞われた地域にあるため、より広範な復旧活動を行ったとしても、地元への影響を懸念する声もあります。

2021年時点で、グローバル事業で6億7800万ガロンの水を使用し、さらに電力生産に組み込まれた8億7500万ガロンの水消費もありました。さらに、復旧作業により6億1,700万ガロンが追加されたと主張しています。

今週、同社は、他の部分で削減したにもかかわらず、データセンターのインフラ整備に積極的に支出する予定であることを明らかにしました。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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