
PDGの東京DCとさらに2つのAPAC施設がOCP Ready for v2ハイパースケール認証取得
アジア太平洋地域(APAC)で事業を展開する大手データセンター事業者のPrinceton Digital Group(PDG)は、Open Compute Project(OCP)財団より、「OCP Ready™ v2 for Hyperscale」認証を3つの施設で取得しました。その中には、首都圏・さいたま市にあるAI対応データセンター「TY1」も含まれています。この認証は、OCP財団が策定した厳格かつコミュニティ主導の基準に基づいており、ハイパースケール向けのデータセンター展開に求められる要件を満たしていることを示します。
埼玉県さいたま市に位置する同キャンパスは、96MWの容量を誇ります。最先端のAIワークロードに対応するように設計された「TY1」は、ラックあたり140kWを超える電力密度をサポートしています。同キャンパスは最近、液体冷却技術におけるNVIDIA DGX-Readyデータセンターパートナー認証を取得しました。OCP Ready™ v2 for Hyperscale認証は、物流、アクセス、インフラ、電力、冷却、接続性など、ハイパースケールワークロードをサポートする施設の準備状況を評価するため、ハイパースケール企業が開発サイクルの早期段階で適格なサイトを確認し、市場投入を加速できる点で重要です。
この認証は、PDGの他の2つのAI対応キャンパスでも取得されています。
MU1 ムンバイキャンパス(インド)は、ナビムンバイ近郊のアイロリに位置し、5つの建物にわたり150MWの重要なIT容量を提供しています。専用の220kV GISから信頼性の高い電力供給を提供します。このキャンパスは、再生可能エネルギーで稼働し、ムンバイ初のIGBCプラチナ認証を取得しました。
JH1 ジョホールキャンパス(マレーシア)は、ジョホール州のSedenak Tech Parkに位置し、3棟で合計170MW、敷地面積12.8万㎡超える面積をカバーしており、東南アジア最大の AI 対応データセンターの 1 つとなっています。
PDGの最高執行責任者兼共同創設者であるVaroon Raghavanは、次のように述べました。「AIとハイパースケールコンピューティングの需要はデジタルインフラを再定義しており、TY1、JH1、MU1がOCP Ready™ v2認証を取得したことは、PDGがその最前線にいることを示しています。この厳格な認証は、進化する顧客ニーズに応える未来志向のソリューションを提供するという当社の使命と一致しています。」
OCPの最高経営責任者(CEO)であるGeorge Tchaparianも、次のようにコメントしました。「OCP Ready™ v2 for Hyperscaleプログラムは、ハイパースケールグレードのコロケーションにおける明確な基準を設定しています。PDGの達成は、OCPのコミュニティが定義したベストプラクティスへの強いコミットメントを反映しています。これは、アジア太平洋地域の戦略的市場において信頼性の高い選択肢を提供します。」
W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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